どうも、きゃわ@icosoyamaです。
途中転職などもしましたが、なんだかんだ施設警備員としては、5年くらい働いています。
これから、施設警備員になろうと思っている人にとって、実際のところ、施設警備員ってどうなのかということは、気になるところだと思います。
私は、大きい現場から、一人現場の小さいところまで勤務した経験がありますので、その経験を基に、施設警備員の働き方について、解説していきたいと思います。
施設警備は忙しい時と暇な時で両極端です
以前に、「警備員は暇半分、忙しさ半分です【楽ではない】」という記事を書きましたが、忙しい時はめちゃくちゃ忙しくなりますが、大体は暇です。
暇といっても、やることがないという訳ではなく、各ポストに入って仕事はしているけれども、業務量が少ないのでそこそこ暇といった感じです。
ですが、例えば、救急対応とか不審者対応などが発生すると、途端に忙しくなります
救急対応であれば、現場に行って状況の確認や、119番通報なども必要になります。
不審者対応であれば、警備員の方から声掛けして追い出すこともある訳です。
上記のような事案が起きると、施設警備員は忙しくなると思って下さい。
大きい現場でもそこまで忙しい訳ではないです
ただ、救急対応や不審者対応は、そこまで頻繁に起きるものではありません。
私は、色々な施設が複合しているビルで勤務していたことがありますが、そんな大きなビルでも1日1回起きるか起きないかくらいです。
もし、救急対応があったとしても、少し指を切ってしまったとか、大きな事案ではない場合がほとんどなのです。
私は、一人現場の経験もありますが、そういった現場では、そもそも事案が起きること自体珍しいです。
暇な時間をどう過ごすのかも施設警備の仕事の醍醐味です
なので、施設警備の仕事はほとんどの場合、かなりゆったりとした時間が流れていると思って頂いて大丈夫です。
例えば、深夜の受付は、ぶっちゃけほとんど人が来ません。
夜間作業などがなければ、どの現場でも、深夜に業者がたくさん来るなんてことは、ないはずです。
もちろん、受付に人が来ないからといって、寝てはいけないのですが、人間どうしても夜は眠くなってしまうものです。
ぶっちゃけ、人が来ないのですから、少し受付の外でストレッチをしたり、座っていると眠くなってしまうので、5分くらい立って眠気を誤魔化すなど、自分なりの対策が必要です。
暇な時間が苦痛と思う人に施設警備員は向かないという話
施設警備員は、かなりゆったりとした時間が流れていると言いましたが、性格的に、暇な時間が耐えられないという人に、おそらく施設警備員は無理だと思います。
暇な時間といっても、実際はちゃんと警備しているので、正確には暇な時間ではないのです。
もちろん、何も起きなければ、結果的に暇な時間ということになるのですが、施設警備員は、その場所にいることがとても重要なのです。
例えば、オフィスビルなどの入り口は、不特定多数の人が入ってくる場所です。
そういった場所に、警備員を配置するのは、防犯上当然のことですよね。
ですが、どれだけ大きいビルだったとしても、経験上事案が起きることは稀です。
もちろん、道を聞かれたり、オフィスの案内を頼まれることはよくありますが、警備員が出動するほどの事案が起きることは、ほとんどないのです。
ほとんど事案が起きないからといって、オフィスの入り口に警備員を配置しなかったら、おそらく、悪意を持った人達も、簡単に入ることができてしまうのです。
警備員の仕事は、暇な時間が多いのですが、その場所に立っているだけで、ある程度、変な人が入ってくるのを抑えられるのも事実です。
例えば、自分が、そのオフィスビルに侵入しようと目論んでいる賊だとして、入り口の警備員と目が合い、顔を見られたら、少し嫌な感じがしますよね。
この嫌な感じがとても重要でして、例えば、空き巣犯にとって、警備会社のセキュリティのシールが堂々と入っている家には、忍び込みたくないと思うのです。
ダミーシールかもしれませんが、本当にセキュリティが入っていたら、おそらく、侵入した時点で警備員が飛んできますし、カメラが設置されていたら、ほぼ捕まりますからね。
施設警備員にとって、立っているだけの時間はとても暇かもですが、悪意のある賊にとっては、警備員が立っているだけで、嫌なものなのです。
おそらくどの現場でも暇な時間は割とあります
先程、少し触れましたが、大きな現場だろうが小さな現場だろうが、施設警備員にとって暇な時間というものは、必ずあります。
当たり前ですが、昼と夜では、当然夜の方が暇です。
なぜかというと、単純に、人がいないからです。
もし、あなたが、暇な現場に行きたいのであれば、あまり人の出入りが少ない物件や、人の通行が少ない地域を選ぶべきです。
もちろん、自分の希望通りの配属先になるかどうかは分かりませんが、例えば、東京と青森だったら、普通、東京の方が仕事としては忙しいはずです。
上記は、単純に、人の多さが違うからです。
東京は、日中では人でごった返していますし、夜も場所によっては、割と人がいるところもあります。
逆に、青森に限らず、地方では、そもそも日中に、東京よりも人のいるところなんてないでしょうし、夜なんか全く人通りがないという地域も、たくさんあるはずです。
地域によっても、忙しさにかなり違いはありますが、どんな現場でも、必ず人が少ない時間帯というのは存在します。
物件にも依りますが、24時間稼働している物件なんて稀ですし、もし、24時間稼働していたとしても、毎時間業者が入れ替わりで入る物件なんて、聞いたことがありません。
物件が24時間稼働しているからといって、業者側が、24時間対応しているかは別問題ですので、基本的に、どんな現場でも夜は割と暇な時間が多いのです。
常に動いていないと落ち着かないという人に施設警備員は向きません
ここで、少し残念なお知らせなのですが、個人的に暇な時間が耐えられない人や、じっとしているのが苦手な人は、おそらく施設警備員には向きません。
施設警備員に向いている人の特徴は、「施設警備員を3年勤めて感じた警備員に向いてる人の特徴」を参考にして欲しいのですが、施設警備員は、テキパキ仕事をこなすよりは、落ち着いて1つ1つ確認して、間違わないように仕事をすることを求められます。
例えば、仕事を終わらせるのは早いが、ミスが多くて指摘を受ける人と、仕事は遅めだが、丁寧でミスがない人では、警備会社としても後者を採用したがるはずです。
上記は、単純に、施設警備員の仕事の特性上、ミスのない人が求められやすい傾向にあるのです。
例えば、施設警備員の仕事として施設の閉鎖の業務がありますが、当然1つでも窓を閉め忘れたとか、シャッターを閉めていなかったとか、扉が開けっ放しだった、なんてことは絶対にあってはならないのです。
施設警備員にとって、未施錠は絶対にやってはいけないミスの1つです。
なので、施設警備員の仕事をする上での考え方として、「とりあえず仕事を終わらせて間違っていたら後で確認すれば良いや」という考えは極めて危険でして、「1つもミスがないように1つ1つ確認しながら仕事をしよう」が、施設警備員に求められる考え方なのです。
警備員の仕事で重要なのは、保守志向です。
ぶっちゃけ、自分から仕事を開拓していくような考え方は、求められることが少ないので、あまり必要ではないのです。
【個人的に】施設警備の一番きついところはぶっちゃけ人対応だと思う件
ここからは、私が施設警備員をやっていて、きついと思ったことを中心に話していきたいと思います。
施設警備の業務は、受付、巡回、立哨、開放・閉鎖業務など現場によって、色々あります。
ですが、一番きついのは人の対応です。
例えば、受付に来館した定期的に来る業者に対しての対応であれば、通常通り、いつもの対応で問題ありません。
ですが、どのポストでもたまに、めちゃくちゃ怒ってクレームを言ってくる人とか、警備員の仕事に文句を言ってくる人もいる訳です。
上記のようなケースは、どの現場でも起こりえることですので、施設警備員として働く上で、避けては通れない道だと思います。
人の対応に正解はないので、経験と勘で対応していくしかないです
人の対応というか、主にクレーム対応なのですが、ぶっちゃけ正解はありません。
警備員に限らず、別の業種でも、クレーム対応は発生すると思います。
例えば、購入した商品が想定していたものと違い、メーカーのコールセンターに、クレームの電話が入る場合がありますよね。
もしくは、牛丼屋で冬にお茶を出したら、「水を出せ!」なんて怒る客もいるのです。
上記以外にも、クレーム対応って人の主観から発生するものなので、その人が許せない事柄であれば、全部クレームになってしまうのです。
ただ、警備員の場合はなんというか、理不尽なクレームが経験上結構多いです。
例えば、案内図がないので、とても分かりづらいとか、ここにトイレがないのはおかしいとかです。
上記のようなクレームというか、要望の場合、ぶっちゃけ、一施設警備員がどうにかできる問題ではないです。
一施設警備員にできることといったら、とりあえず謝りつつ、客の要望をその建物の管理会社に言うくらいしかできない訳です。
上記のような対応で分かってくれる人であれば良いのですが、所構わず喚き散らすような人もいます。
そういった場合は、ぶっちゃけ、ある程度経験と勘で対応するしかないと思っています。
ベテラン警備員は自分なりの答えを持っているが、固執しすぎても上手くいかないのが人対応です
ある程度、経験と勘で対応するしかないと言いましたが、対応の難しいクレーム客に対しては、ベテラン警備員でも手を焼いているのが事実です。
当然、警備員も人ですので、訳の分からないことで相手からキレられたら、警備員側もムカつきますよね。
もちろん、ムカついても態度に出してはいけないのですが、中には、警備員が強く言えないことを理解していて、暴言を吐いてくる輩もいます。
上記のような人達に対して、ベテランの警備員達は、どのように対応しているのかを、これから説明したいと思います。
人によって、少し違いはありますが、全員に共通して言えることは、みんな、めちゃくちゃ冷静に対応しているということです。
例えば、「お前の名前覚えたからな」とか、「お前よりも俺は稼いでいるんだよ」みたいなことを言われても、淡々と客の言い分を聞き、冷静に対応しているのです。
私も、クレーム対応は何回か経験がありますが、内心悟りを開いたような気持ちで、対応していました。
ただ、どれだけ冷静に対応しても、客側が引き下がらないこともあるのです。
大抵の場合、警備員が出動してくるような状況になったら、結構な騒ぎになっているので、大事になった手前、引き下がれなくなったというのが、正しいかもしれません。
いくら、経験豊富なベテラン警備員といえども、相手側が引き下がらなければ、状況を収束させることはできません。
上記のような場合、状況にも依りますが、最終的に警察を呼ぶことは多々あります。
私は、施設警備員として5年間くらい働いていますが、いまだに警察にまで喚き散らすような人は、見たことがないです。
今まで喚き散らしていたのに、警察が来た途端に、大人しくなる人は結構います。
悲しい現実ですが、警察の前では大人しくするけど、警備員の前では何を言っても良いと思っている人がいるのも事実です。
クレームに関する関連記事を、一応置いておきますね。
「警備員がクレームを受けやすいのは仕方のない事【上手く処理する】」
人の理不尽さに押しつぶされないことが施設警備員として長く続けていくコツです
先程話した、理不尽なクレーム対応というのは、頻繁に起きるものではありません。
ですが、初めて理不尽な現場を経験してしまうと、なんだか、自分が悪かったかのような錯覚に陥るんですよね。
あくまでも、施設警備員は自分達の仕事を適正にこなしているだけなのですが・・・。
もちろん、施設警備員の仕事に対して異を唱えたい人がいても、別に構わないと思います。
ですが、異の唱え方が、常軌を逸している人がいるということです。
上記の人達を対応した後は、そこまで気にしないというのが、一番の対処法です。
理不尽な人達の、理不尽な要求に対して、真正面から付き合う必要はないのです。
個人的に、施設警備員を長く続けていくコツとしては、上記のような考え方が、とても重要だと思っています。