どうも、きゃわです。
元警備員の私が、警備員になると貯金ができる理由をご紹介します。
使う暇がない
貯金ができるといっても、ポジティブな理由ではありません。
正社員として施設警備員に採用されると、大体は24時間勤務の配置になります。
24時間勤務とは、会社にもよりますが大体実働16時間、休憩8時間で、その中に仮眠時間として、連続4時間以上の休憩を含みます。
実働時間と休憩時間は会社によって異なる場合がありますので、ご承知おきください。
基本的には、
24時間勤務→非番→公休(1日休み)→24→非番→公休→24・・・
という流れでシフトが組まれています。(もちろん現場によって勤務形態は異なりますので、一概にこうなるとは言えません。あくまで一般的な現場の場合です。)
例えば残業が全くない現場であれば、24時間勤務のあと非番で一日ゆっくり休んで、その次の公休の日に遊びに行くこともできるでしょう。
もちろん若いうちならば、24時間勤務が終わった後に、そのまま遊びに行くことも十分可能です。
現に私も入社1年目のころは、よく非番で遊びに行っていました。
警備業界は慢性的な人手不足
警備業界だけではなく、どの業界も人手不足と言われています。
今までの警備業界というと、基本給は少ないが、残業で稼ぐスタイルでした。
業界全体の流れとして、残業ありきの考えが浸透しています。
そのため、長年警備業界に従事している人は、残業しないとお金が稼げないということを知っています。
2019年4月から働き方改革が始まり、残業時間の抑制を余儀なくされていますが、曲がりなりにも3年ほど警備員として、勤めていた私でもわかるくらい警備業界は人材確保が厳しいです。
人を集めたい会社と金を稼ぎたい労働者
会社としてはコンプライアンスの観点から、一刻も早く労働者を確保したい状況です。
労働者としても、人手不足が解消されるのは一見良いことに思えるかもしれません。(私は大歓迎ですが)
しかし、労働者の中には金を稼ぎたい者もいます。
一番多い理由は、結婚して子供がいる場合です。
結婚して子供がいる場合、少しでも金を稼ぎたいという人は一定数います。
あと私の主観も入りますが、警備業界は職業上、9割以上が男性です。
そのため、周り全体の雰囲気が男ならもっと金を稼ぐために、残業して金を稼げ!みたいな雰囲気が少しあります。
基本給が少ないため、少しでも残業して金を稼ぎたいと思っている人は、比較的多いです。
なかなか上がらない基本給
一度でも会社に属した経験がある方ならわかると思いますが、会社の基本給なんて、1年で1000円上がればいい方です。
警備業界もほかの業界と同じく、昇給は定期的にあるのですが、もともとの基本給が少ないので、10年以上勤務していても、基本給が20万に満たない人は結構います。
会社がベースアップを行わない限り、労働者は残業で稼ぐしかありません。
ここで会社と労働者の間でミスマッチが起こります。
ベースアップはしないけど、労働者は集めたい会社。
ベースアップしないので、残業で稼ぐしかない労働者。
今後の警備業界
私の予想ですが、警備業界の残業抑制は難しいでしょう。
というのも、ベースアップをしないのに労働者だけ集めるということは、既存の労働者からしたら、毎月もらえる給料が減ります。
となると生活の苦しくなる既存の労働者の取る行動は、一番多いのが転職でしょう。
もっと賃金面で条件の良い企業に転職してしまうでしょう。
既存の労働者が辞め、新しい労働者が入ってくる
もともと入れ替わりが激しい業界ではあるのですが、無作為に人材確保を行えば、今まで残業ありきの賃金で生活していた既存の労働者は、生活が苦しくなる一方です。
そのため転職を余儀なくされます。
今後はこういったケースでの退職理由も増えてくると思います。
ポジティブに考えれば貯金ができる
人が入っては辞める。入っては辞める。
新規労働者が入ってくると、既存の労働者が辞めていく、という負のスパイラルが慢性的な人手不足の原因となっています。
根本的な問題を解決できていない企業は、これを繰り返しています。
ですがそれでも会社はうまく回っているのです。
逆に考えれば、基本給は低くても残業代でそこそこ稼げます。
そのため幸か不幸か、当時の私も月に5万くらいは貯金に回せていました。
まとめ
いかがでしたか?
今回は警備業界の慢性的な人手不足と、貯金の関係性について書かせていただきました。
今後警備業界が少しでも良い方向に、動いてくれることを祈っています。
それではまた~