スマホをいじる人

SESでは現場を変えたいと思った瞬間に営業に相談すべきと思った話

  • 2020年9月27日
  • 2021年5月31日
  • IT業界
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スマホをいじる人

どうも、きゃわ@icosoyamaです。私はエンジニアを2年くらいしていたのですが、その内半年くらいSES企業で働いていたことがあります。

SESでは派遣のような形でお客さんの現場に入る訳ですが、いわゆる客先常駐って肩身が狭くなりがちですよね。

私が働いていた現場では、私以外全て別の会社の人だったのでぶっちゃけコミュ障の私にはかなり厳しい環境でした。

結局半年くらいしか仕事は続かなかったのですが、その時に思ったことをこれから書いていきたいと思います。

SESでは技術も大事だが同じくらいコミュニケーション能力も大事です

打ち合わせ

私は客先常駐で働く時に特に思ったことは、技術云々の前にコミュニケーション能力がめちゃくちゃ大事だということです。

恥ずかしながら私はあまり人と接するのが好きではなく、自分からコミュニケーションを取ることはほとんど無かったので、ぶっちゃけお客さんとあまり仲良くなかったんですよね。

別に仲良くなる必要はないのですが、普通に話せるくらいの関係にはなっておいた方が良いということです。

もちろん技術力があれば1人でも問題なく仕事ができるかもですが、1人称で動けてなおかつ自分1人で問題解決できる力を得るには、おそらくかなり時間が掛かると思います。

私が働いていた現場にめちゃくちゃ上記のような1人で何でもできてしまうエンジニアの方がいたのですが、業界に何十年も居るベテランのエンジニアさんでした。

おそらく1人で仕事ができるようになるにはかなり時間が掛かります。なので、客先常駐の現場では周りと密にコミュニケーションを取り、自分から動いていく主体性が重要なのです。

客先と自社の板挟みになるのがSESエンジニアのつらいところです

なぜこんなにもコミュニケーション能力が大事と言っているのかというと、SESの場合確実に客先と自社の間で板挟みになることがあるのです。

例えば自社から来週帰社してくれと言われれば、まず客先の許可を得なければいけませんし、有給も客先と自社の両方の許可を取らなければいけないのです。

上記のような客先と自社の両方に確認を取らなければいけない時に、上手く立ち回れない人はおそらくSESはやめた方が良いかなと思います。私の場合、いちいち両方の許可を取るのが苦痛で仕方がなかったです。

なんというか、お客さんと話すのって緊張しますよね。話しかけるタイミングとか、どうやって話題を切り出そうかとかコミュ障特有の考え方かもですが、話しかけるまでにめちゃくちゃ時間が掛かってしまうのです。

ですので上記のような考えに近い人は、もしかするとSESには向いていないのかもしれません。

客先の現場でおかしいと思ったことは、直ぐに営業に報告すべきです

上記は私はできなかったことですが、客先の現場で「この仕事はおかしいんじゃないか」とか「残業が多すぎる」などの少しでもおかしいと思うことがあれば、直ぐに自社の営業に報告した方が良いです。

もちろん営業に報告して状況が改善されるかどうかは微妙ですが、今の状況を報告しないとこちらの状況を営業に認知してもらえないんですよね。基本的に営業はエンジニアに案件を紹介するのが仕事なので、現場に入ったエンジニアとはそこまでまめに連絡を取りません。ですので、何かあった場合はエンジニアサイドから営業サイドに情報を共有する必要があるのです。

私の場合、割り振られた仕事が前任者からの引継ぎが上手くいっておらず全く分からないことだらけだったので、かなり仕事の進捗に遅れが出てたんですよ。正直頭では「仕事の割り振りおかしくね」と思っていたのですが、誰にも相談せずにある日突然プツンと今の状況に怒りが込み上げてきて勢いで会社を辞めたんですよね。

今思えばおかしいと思った時点で営業に相談していれば、少しは状況が好転していたのではないかと思うのです。一応下記に当時の記事を置いておきますね。

SESは期間契約なので良くも悪くも途中退場が可能です

挨拶するイラスト

SESは派遣のようなものですが良い風に考えれば、嫌な案件だったら直ぐに契約を解除することもできます。

実際に見たことがあるのですが、お試しで1ヶ月くらい現場に入ったけど案件の業務が合わずに退場していく人も中にはいます。

流石に毎回短期間で案件を変えていたらわがままかもですが、嫌な現場で我慢する理由も無いので基本的には嫌な現場に当たったら案件を変えることを考えた方が良いと思います。

客先常駐で嫌なことを我慢する必要は全くないです

客先常駐の現場では結構嫌なことがあります。私が経験した嫌なことを下記にまとめてみます。

  1. 疎外感
  2. 基本的に頼れる人がいない
  3. 仕事はできて当然のように周りから見られる

上記について少し触れておくと、まず客先常駐は1人で現場に入ることもあります。先輩や同僚と一緒に入るのであれば頼れる人もいるかもですが、1人だと基本的に頼れる人はいないのです。私はSESの最初の現場が1人だったので、誰も頼れる人がいなくて絶望していた記憶があります。

1つ目と2つ目は自社の人が一緒に入ってくれれば問題無いと思うのですが、3つ目の仕事ができるかどうかに関してはお客さんにとっては仕事のできる人材としてSES企業から人を募っているので、あまりにも現場のレベルと自分のスキルレベルが合っていないと、おそらくかなりつらいです。

お客さんからしたらスキルのある人を募ったのに蓋を開けてみたら現場の仕事がほとんどできなければ、不信感を抱かれてしまいますよね。ただこれには少しSES企業側にも問題があるのです。

以前「SES企業の経歴詐称なんて当たり前やで【就活より酷い】」という記事を書いたのですが、個人的にぶっちゃけSES企業のほとんどは何かしらの経歴詐称をしているのではないかと思っています。

SESで客先の現場に行く前に必ず面談を行うのですが、その時にスキルシートという自分の扱える言語などのスキルやこれまでの経歴などを書いたものをお客さんに渡すのです。

そのスキルシートが結構都合良く書かれているんですよね。ある程度は仕方がないと思うのですが、例えば自社の研修でやってもいないことをやったこととしてスキルシートに書いたりとか、過去の転職した時に生じたブランク期間をなかったことにしたりなど、会社によって大なり小なり何かしら見栄え良く書いていると思うのです。

個人的に上記のような行為は行き過ぎなければそこまで悪いこととは思わないのですが、あまりにもスキルシートで良く見せすぎてしまうと、実際に現場に入った時にお客さんが期待していたよりも仕事ができずに、エンジニアがつらい思いをしてしまうんですよね。

ですので、現場がつらいのは自分だけの責任ではないんですよね。ある程度会社の都合の良いような人材に作り変えられてしまっているので、自分は仕事ができないんだと落ち込む必要は全く無く、むしろ嫌なことだらけで仕事がしたくなくなってしまうのであれば、直ぐに現場を変えた方が良いのです。

SESでは自分は派遣だから責任を持つ必要はないくらいに思った方がおそらく上手くいきます

SES契約においてほとんどの場合、成果物に責任を持つことはありません。私が実際に行っていた現場でも成果物に対しての責任はありませんでしたしね。

なぜかというとSESの場合、単に協力会社として客先に行くので協力会社に責任を押し付けるわけにはいかないからです。あくまでもプロジェクトの人員が足りないからSESで客先に行く訳です。なので、成果物に対する責任は基本的に派遣先の会社にあるのです。

ちょっとここら辺はややこしく例外もありますが、基本的にSES契約では成果物に対する責任は無いと思って大丈夫です。自社で直接仕事を受注している訳ではなく、あくまでもお客さんが受注している仕事を手伝いに行っているだけなので成果物に対する責任は無いという風に捉えてもらえると分かりやすいかもです。

成果物に対する責任は無いといっても、当然ですが仕事はちゃんとやらなくちゃダメですよ。SESは期間契約なので最悪途中退場できると言いましたが、それは相手も同じであまりにも仕事が遅いとかやる気が無いと見られると、お客さんの方から契約解除される可能性もあります。

ただ、普通に仕事をしていればお客さんから契約解除なんてないので安心して下さい。

そして私が実際にSESとして働いてみて思ったのですが、客先に行くと基本的に自分の会社の人間より他の会社の人間の方が多いので、めちゃくちゃアウェーなんですよね。

私の場合、普通に働いているだけでなんか落ち着かないというか、仕事のやりづらさみたいなものを感じていました。これは私だけかもですが、SESで働く際の心構えとして成果物に対する責任は無いのだから自分のやりたいようにやろうくらいに気持ちで仕事をした方が、精神的に楽に仕事ができるんですよね。

上記は人によっては全く気にならないという人もいるかもですが、あまり気にしすぎず深く考えすぎず仕事に集中するのが一番です。

営業が案件を続けさせようとしてきても断固としてNOと言いましょう

両手でバツ印をする女性

もし今の現場が合わずに営業に現場を変えさせてくれと頼んでも、場合によっては続けさせようとしてくることもあると思います。

例えば紹介できる次の案件が無い場合とか、大切な取引先だからなるべく案件を続けさせたい場合などですね。

営業はあの手この手で続けさせようとしてくると思いますが、基本的にはNOといってOKです。エンジニアサイドにもちゃんと案件を選ぶ権利がありますからね。続けたくないのであればNOと言ってしまって大丈夫です。

無いとは思いますが強制的に案件を続けさせようとする会社は今直ぐ辞めるべきです

私が実際にそういう会社に居たわけではないのですが、もし無理矢理にでも案件を続けさせようとしてくる会社の場合、個人的には速攻で辞めるべきかなと思います。私だったらその場で退職する意思を伝えるレベルですね。

SESはちゃんとした会社対会社の契約です。要は「自社の田中というエンジニアをそちらのプロジェクトにSESとして参加させます」という、会社間での契約を交わしている訳です。

ですが、自社の田中さんがもうやりたくないと言ったら無理に続けさせることは基本できないんですよ。だって本人の意思に関係なく無理矢理仕事をやらせることなんて誰にもできないですからね。

なのであまり考えたくはないのですが、もし無理矢理続けさせようとしてくる会社に出会ってしまった場合は、ぶっちゃけ辞める以外選択肢がないと思います。

先程も言いましたが、SESって会社間の契約なので別にもしSESの契約期間が残っていても法律的には2週間で辞められます。ただ慣例的には、きちんと契約期間を満了してから退職するケースが多いようです。

SESは案件次第なので嫌な案件は速攻で営業に相談すべきです

最後にまとめになりますが、SESはぶっちゃけ案件次第だと思います。良い案件に巡り合えれば仕事も楽しくなると思いますし、変な案件に当たってしまうと「こんな仕事してて大丈夫なのかな・・・」と思ってしまうこともあると思います。

ですので、何度も言うようですがスキルレベルが明らかに自分に合っていないような案件や、客先で嫌な思いをしなければいけない案件は速攻で営業に相談すべきなのです。

相談しないままだと、いつまでもきつい環境に身を置くことになりますからね。きついならきついで良いのです。きついことは恥ずかしいことではないので、とりあえず相談してみると良いです。

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