どうも、きゃわです。
私は独学で10年以上ボイストレーニングをしてきましたが、ぶっちゃけ声を高くする方法はありません。
理由は簡単で人の出せる音域には個人差があり、先天的に決まっているからです。
上記はボイトレ本やネットで調べれば本当だという事が分かると思います。
ではトレーニングをして高い声が出せるようになるのは、声の出し方が改善され本来出せる音域が出るようになっただけなのです。
要は人によって高い声にはある程度限界はありますが、発声を改善すれば確実に高い声が出せるようになります。
なぜ高い声が出ないのか
高い声が出ないのは発声が良くないと言いましたが、どのように良くないかを下記にまとめてみます。
- 力みすぎている
- 響かせる意識がない
- 全部地声で歌っている
他にもあるかもですが大体この辺りが原因ではないかと思います。
一つずつ深堀していきます。
1つ目に力みすぎているというのは言葉通りの意味でして、体が緊張している状態です。
例えば大勢の前で話す時って緊張しますよね。その時に声が裏返ることがあります。
恐らく高い声を出す時に「よし!今から高い声を出すぞ」というある種の緊張が生まれています。
結果力みすぎて声が上手く出ないという現象です。
2つ目に響かせる意識がないという点です。
歌う時には最低限の声量が必要になります。
その際声の成分だけで声量を大きくしようとすると、結果的に1つ目と同じで喉が力みすぎてしまい、上手く声が出せません。
実は声には響かせるポイントがありまして、喉、口、鼻に響かせると自然に声量を大きくできます。
響かせ方に関しては練習してコツをつかむしかないです。
自分で練習しても響かせ方が分からない場合は下記の記事を参考にしてみて下さい。
3つ目は全部地声で歌っている点です。
地声とは息漏れの無い声です。
逆に言えば息っぽい声は裏声、とここでは定義します。
高い声を出す場合に地声で出すのはかなりきついです。きついといいますか、おそらく不可能に近いです。
プロの歌手は強い地声で歌っているように聞こえるかもしれませんが、地声に裏声を混ぜた声で歌っているのです。
詳しくは「地声で歌えないのは当然。地声風で歌え【裏声を混ぜる】」を読めば分かるのですが、簡単に言うと声と息のバランスを調整する必要があるのです。
声成分10割だと確実に高い声は出せませんが、声成分7割:息成分3割であればおそらく高い声が出しやすくなります。
高い声は鼻腔共鳴だけでは不十分
高い声を出す時に必ずセットで登場してくる「鼻腔共鳴」というものがあります。
簡単に説明すると高い声を出す時に、鼻に響きを集める歌い方です。鼻声のようなものです。
確かに高い声を出す時に鼻腔共鳴は有効なのですが、鼻腔共鳴だけを意識していると、ただ高い声を出せているだけであって歌うための声としては不十分かなと個人的には思います。
というのも鼻に響かせただけの声って鼻声みたいに聞こえるので、めちゃくちゃ幼い子供の声に聞こえるんですよね。
声に深みを出すためには鼻の響きだけでは足りないです。
そのために先ほども少し触れましたが響かせるポイントには喉、口、鼻の3つがあります。それぞれは体の器官として繋がっていますので、高い声を出す時には鼻だけではなく鼻に行きつくまでの声の通り道も響かせてやると良いです。
声の通り道を意識する
詳しくは「声が安定しない原因はお腹の支えではなく、喉を上手く使えていないから」を参照して欲しいのですが、高い声を出す時に鼻だけ響かせるのは間違いです。
正確には鼻での響きが一番強いのですが、鼻に行きつくまでの声の通り道も響かせておく、というのが正しいです。