今回は、歌における共鳴についてお話ししたいと思います。ネットや、書籍などで、鼻に響かせるように歌うと良い。など、響きは常に頭に一定に持っていかなければならない。など、色々な情報が飛び交っています。
私が独学で長年ボイストレーニングをしてきた経験から、皆様に有益な情報を提供できたらと思っています。
声を響かせる位置に正解はない
答えを求めてこの記事に辿ろついたであろう方、大変申し訳ございません。
ですが、人によって理想とする声は異なります。
例えば、ある人は太い声を出したかったり、またあるひとは、柔らかい声を出したかったりします。
まず、声の響かせる以前の問題があります。
それは、自分がどんな声を出したいかです。声の響き=共鳴というのは、自分の出したい声質によって、変化できるようコントロールすべきものなのです。
トレーニングを始めたばかりの初心者の方は、自分の理想とする声質が分からないかもしれません。そんな時は、自分と声質と似ている歌手を見つけてみてください。そして、その歌手を徹底的に真似してみてください。
単純な物真似ではなく、発声、声の響かせ方、口の開き方、姿勢など(できればライブなどの動画を見ながらが良いです)すべて完コピできるようにしてください。
これをどんどん繰り返してみてください。
例えば、10人の歌い方をマスターすれば、10人分の声の出し方を体得したことになります。
私が思うに、声の響かせる位置とは、表現によって変わるものだと思います。自分が、こういう声を出したいんだ!と思ったときに、瞬時に出せるようにする必要があります。
もちろん、自分の声を録音しながら、表現にあった声の響きを調節することは可能です。しかし効率が悪いです。プロの歌手という最高のお手本がいるのです。それを真似しない手はありません。
正解はないけど基本はある
紛らわしい言い方ですいません。前半は、最終的に自分の表現と響きを一体化させることが重要というお話です。
ここからは、一般論としてのお話をしていきたいと思います。
一般的に、声の響きというのは、音の高さで変化をつけるものです。
- 低音→胸
- 中音→鼻
- 高音→頭
低い音から高い音につれて、胸→鼻→頭→後頭部のイメージで響きを持っていくとよいでしょう。
実際に響かせてみると、最初のうちは、響いているのか、響いていないのか分からないと思います。
胸や鼻などは、比較的響きを感じやすいです。頭に関しては、実際頭の中に空洞があるわけではないので、頭が響くわけではありません。ですが、実際頭に声を響かせようとすると、響いているような感じがします。
各部位の、響きの感じ方は、人によって感覚が異なるため、一概にこのように響いていれば、頭に響いている、と判断するのは難しいです。
どのように響きを感じればよいのか
人によって響きの感覚はちがう申し上げましたが、私が実践しているやり方をご紹介します。
結論から言うと、
思いっきり響かせる
・・・・
・・・・
・・・・
いやふざけてませんよ。本当にこれで、声が響くようになったんです。
詳しく説明すると、響かせるということは、声を大きく出すことではありません。元々の声を増幅させるのが響きだと思ってください。
普通に「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」と、声を出してみてください。地声で出している場合は、その音を思いっきり胸の方に落としてみてください。
すこし、ダンディな感じになりませんか?少しでも変化を感じていただければ、響いていると思います。
今やったことを、鼻と頭でも同じようにやるのです。
例えば、鼻で響かせると、ものすごい鼻声に聞こえるかもしれません。しかし、自分の声を一度、録音してみてください。ものすごく声に芯がありませんか?自分の体の中で聞こえている声と、実際外に出ている声というのは違うので、違和感があっても、思いっきり響かせてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事の結論は一つ
思いっきり響かせる
・・・ただそれだけです。
騙されたと思って、一度この方法を試してみていただけると嬉しいです。
それではまた~