今回は歌い方がいまいち定まらない人に向けての記事です。
私自身試行錯誤の最中ではありますが、今から紹介する方法で、ある程度自分の歌い方の軸を見つけることが出来ました。
こんな話をするので晒しておきますが、私の歌声はYoutubeの方にありますので、興味のある方はどうぞ。
自分がなりたいと思う歌手を見つける
自分の歌い方が定まらないという状態は、自分の歌い方の軸が決まっていないという事です。
歌い方も様々で、パワフルな歌い方もあれば、囁くような優しい歌い方もあります。
そこで考えてみて欲しいのが、「自分はどんな歌い方が好きか」という事です。
あまり深く考えなくて大丈夫です。というのも、普段自分が何気なく聴いている音楽が、好きな歌い方という可能性が高いからです。
仲の良い友達は、気が付けばいつも一緒にいる事が多いです。それと同じで、好きな音楽はいつの間にか聴いてしまっているもののです。
声質が違っていても問題ないです
自分の理想の歌手を選ぶときに、声質は考えなくて大丈夫です。
自分があまり強い声を持っていないからといって、自分と似た声質の歌手に合わせる必要はありません。あくまでも自分がなりたいと思う歌手を選べば大丈夫です。
理想の歌手の完コピをする
歌手選びが終わったら、後はひたすら完コピしましょう。
要するに物真似です。
物真似に抵抗のある人もいるかもしれませんが、私が知っている中で、物真似は一番歌い方の改善に効果のある練習法です。
物真似をするメリットを少し以下に挙げておきます。
- その歌手の発声が学べる
- 発音の癖などをコピーすることで独特のニュアンスを作れる
- リズムの取り方を実践的に習得可能
挙げるときりが無いのですが、上記のようなメリットがあります。
私自身ボイストレーニングは10年くらいしてきたのですが、ボイストレーニングをするくらいならば、物真似をした方が良いとさえ思っています。(もちろん、ボイストレーニングもした方が良いですが)
というのも物真似の一番のメリットは、実践的に歌い方を学べる点です。
ボイストレーニングだと、決まりきった音階をただなぞっているだけなので、正直退屈ですし、本当に発声しか鍛えることが出来ません。
しかし物真似は歌そのものを真似ていくので、ただ音階をなぞっているだけでは物真似することが出来ません。音の取り方や発音の仕方など、その歌手がそれまで培ってきた様々な要素を真似る必要があるのです。
ライブ映像がおすすめ!口の開け方や身振り手振りも完コピしましょう
今はとても良い時代で、Youtubeなどの動画サイトにはライブ映像がたくさん投稿されています。
ライブ映像が無い場合は、CD音源でも良いですが、私のおすすめはライブ映像を見ながら物真似していくやり方がとてもやりやすいです。
その際歌い方だけでなく、姿勢、口の開け方、手の使い方などもコピーすると良いです。
なぜなら、実際にやってみると意外と自分が如何に出来ていないかを自覚できるからです。
これは煽りなどではなく、実際にやってみないと分からないことは多いです。真似してみたら、口の動きが多すぎて1曲歌っただけで顎が疲れてしまうですとか、ここまで喉を絞って発声する必要があるのかとか、今までにない発見がたくさんあるのです。
物真似に関する記事もありますので、興味があればどうぞ。
「歌い方を研究することが歌うまへの近道です」
一人コピーしたら別の人もコピーしてみる
物真似は一人コピーしただけで終わってはいけません。多くの歌手をコピーすることが大切です。
どうしても一人の歌手をコピーしたい場合は別ですが、おすすめは広く浅く様々なジャンルの歌手をコピーすると良いです。
様々なジャンルの歌手を知るためには、色々な音楽を知らなければなりません。私が物真似をしていて楽しい所は、色々な歌手を発掘する事です。
私もまだまだ勉強不足で洋楽などの海外のジャンルは弱いのですが、日本の昭和の歌手はとても上手い人たちが多いので、参考にすると良いです。
私が一番衝撃を受けたのは、浜田麻里さんです。発声も素晴らしいですし、高音を連発しているのにも関わらず、そこまで高さを感じさせない表現力は素晴らしいの一言です。
私は男ですが、浜田麻里さんをコピーしています。異性の曲は高さの問題から難しいのですが、歌える所だけコピーするだけでも歌い方の改善に効果はあります。
現時点で自分が一番上手いと思う人を完コピする
これはとても大切な事なのですが、現時点で一番上手いと思う人をコピーしましょう。
なぜなら自分が一番上手いと思うのは、自分に足りないものを持っている可能性がとても高いからです。
そもそも自分の歌い方が定まらないのは、自分の歌い方と理想の歌い方にギャップがある、もしくは理想の歌い方が分からない状態です。そして、今自分が一番上手いと思う歌手は、自分の理想の歌い方へのギャップを埋める要素を何かしら持っているのだと思います。自分に無いものを持っているからこそ、その歌手を上手いと思うのではないでしょうか。
歌い方の引き出しが増えるという事は、自分の歌い方が増えるという事
自分の歌い方を定める前に、どんな歌い方があるのかを知らなければなりません。
まずはとりあえず、自分の引き出しを増やす所から始めましょう。引き出しが増えれば、表現の幅が増えますし、自分の歌い方の軸が決まった時に、活かせる引き出しは多ければ多いほど良いでしょう。
歌い方の引き出しを増やす→何となく自分の歌い方の方向性を見つける→自分の歌い方の方向性に似た歌手をコピーする。というような流れで練習を進めていくと良いと思います。
10人ほどコピーすると自分の歌い方が何となく見えてきます
一応目標が無いとモチベーションが上がらないと思うので、とりあえず10人くらいはコピーして欲しいです。最初は少し面倒だと思うかもしれませんが、10人くらいコピーすると、自分の歌い方がぼんやりと見えてきます。
歌い方が見えてきたら、自分の方向性に合った歌手を重点的にコピーするのも良いですし、もっと引き出しを増やしたければ色々な歌手をコピーしても良いと思います。
あれこれと考えているくらいならば、一人でも多くの歌手をコピーする事をおすすめします。結局自分の歌い方を考えていても、歌が上達するわけでは無いので、どんどん歌って解決していきましょう。