無線をする警備員

警備員が底辺かどうかお金の話を交えて説明する

無線をする警備員

どうも、きゃわです。

私は以前3年ほど、施設警備員として働いていたことがあります。

正直な話、警備員という理由だけで、見下してくる人がいたことも事実です。

今回は私の体験も踏まえて、警備員が底辺と思われている理由。
また、底辺と思われている警備員が、どのくらい稼げるのかを、ご説明します。

・注意
前半は警備員に対する周りの人のイメージの話です。
後半はお金の話になっています。

警備員は底辺だと思われているが、実際に見下してくる人は少数

雑踏警備員

ネットで「警備員」と検索すると、関連ワードに「警備員 底辺」と、出てくるほどネガティブなイメージを持たれています。

現役の警備員の方々には申し訳ありません。
ですが、少なからず警備員のイメージが「底辺」だと思っている人がいるということです。

そして、ネット上では割と過激な発言も目立ちますよね。

ですが私は3年程施設警備員をしていましたが、見下した態度をとってくる人は、全体の1割もいない印象です。

もちろん内心見下している人もいると思いますが、わざわざ勤務中の警備員に絡むほど、暇ではないということでしょう。

底辺というイメージが嫌で辞める人もいる

警備業界は、人の入れ替わりが激しい業界です。

もちろん退職する人には、給与面や人間関係の問題などもあります。
ですが、ひどいクレーム客に罵倒されたり、警備員をやっている自分が周りから見下されているのではないか、と不安になって辞めてしまう人もいます。

他の業界に比べて、ネガティブなイメージが強い警備業界では、採用活動も大変です。
事実、警備業界のほとんどは、40代以上の中途採用を積極的に行っています。

ですが、ネガティブなイメージばかりが先行して、入社してもなかなか会社に長くいてもらえないのが現状です。

ぶっちゃけ警備員の仕事をイメージだけで決めつけてしまうのはもったいないです

個人的な意見になってしまいますが、警備員の仕事をやったこともないもしくは今警備員をやっている人は、まず他の人の意見を聞いた方が良いです。

警備員の仕事をイメージだけで底辺と決めつける、もしくは底辺と思ってしまうのは間違いだと思うのです。

確かに警備員をやっていると理不尽なクレームや、どうしようもないお客を相手にすることもあるのですが、そういった人たちって本当に一部なんですよ。

全体の1割にも満たない人の意見を鵜呑みにするのは良くないです。

警備員の仕事は楽ではないが暇です

私が施設警備員として働いた経験から言えるのは、警備員の仕事は楽ではありませんが、仕事を覚えてしまえば割と暇で時々忙しい時があるという感じです。

警備員は暇半分、忙しさ半分です【楽ではない】」の記事でも書いたのですが、警備員の仕事は基本的にルーチンワークなのでやることさえ覚えてしまえば後はそこまで頭を使わなくてもできるのです。

ですが仕事なので受付や巡回業務などにも、ちゃんと責任を持たなければいけないのです。

警備員の仕事を知らない人から見れば、誰でもできる仕事かもしれないのですが、適当にやってできる仕事ではないのです。

警備員が底辺だと思われている理由

考える男性

私はIT業界から、警備員に転職したのですが、初めは警備員になろうとは思っていませんでした。

最終的に法律事務所と、住宅業界と、警備員の内定をもらっていました。
ですが、当時の私は前職の長時間残業に疲れていたので、精神的に楽そうな警備員になることにしました。

私も初めは、あまり良いイメージは持っていませんでした。

ですが仕事を始めてみると、先輩や上司は分からないところは親身に教えてくれるし、仕事内容もいたって普通のものでした。
ネガティブなイメージばかりが先行して、警備員は底辺だと思われています。

ネガティブなイメージばかりが先行しているが、実際に働いている警備員は全く底辺ではない

警備員に対する「底辺」のイメージって、どのようなものでしょうか?

いわゆる3Kと呼ばれる、「きつい」「汚い」「危険」というイメージでしょうか。
それに加えて、給料が安いや社会的地位が低いなどのイメージでしょうか。

私は施設警備員として、働いていましたが、少なくとも3Kと呼ばれるような環境ではありませんでした。

肉体的には大変な時もありましたが、精神的には楽な仕事でしたし、「汚い」「危険」といえる場所は、どこにもありません。

しかし交通誘導を行っている警備員さんは大変かもしれません。
外で働くことになるので、天候によっては、「きつい」時もあります。

現場によっては「汚い」ところや「危険」なところもあるでしょう。
ですが実際にそういう現場で働いている人は、それを覚悟してやっているのです。
わかってやっているのです。

私は警備員に対するネガティブなイメージは、警備員自身が抱いているものではないと思っています。

そういう状況で働いている警備員を見た外部の人が、ネガティブなイメージを持っているにすぎないのです。

実際に働いている警備員は、そこまで周りを気にしていない

最初に私は警備員として働く時、制服を着て人前で歩くのがとても恥ずかしかったです。

私が外で全く知らない警備員が歩いているのを見た時は、別に何とも思わないんですよね。
ですが、実際自分が制服を着て歩いていると、「変な風に見られていないかな?」と、初めのうちは心配していました。

それと同時に、先輩の警備員たちは、どうして堂々としていられるのだろうと、思っていました。

答えは簡単でした。

彼らは普通に仕事をしているだけなのです。
お客さんが来たら挨拶をする、不審者や不審物がないか辺りを警戒する。

警備員として当たり前の業務をこなしていただけです。

私は、自分がどう他人に見えているかばかり気にしていることを、とても恥ずかしく思いました。

警備員にとって制服は、警備員がそこにいると示すためのものであり、それ以上でもそれ以下でもないのです。

警備員を意識しているのはむしろ周りの人間という事実

警備員は自分たちの業務を、ただこなしているだけです。
むしろ警備員を変に意識しているのは、周りの人間たちです。

警察官が近くにいると、何も自分は悪いことをしていないのに、変に緊張してしまう時があります。
あれと同じで、警備員がいると変に意識してしまうのです。

ですが警備員に悪気はありません。

むしろ、悪いことは何もしていません。普通に仕事をしているだけです。

普通に仕事をしているだけなのに、警備員という理由だけで、難癖付けて絡んでくる人もいます。

その人たちの思考って、警備員だから絡んでくるのであって、逆にそこで働いている警備員の仕事が終わって、スーツに着替えたら絡んでこないんですよ。

警備員を意識している人にとって、その人が警備員であることが重要であって、制服を脱いだら別にどうでもいいんですよね。

警備員だからといって絡んでくる人は警備員くらいにしか絡めないかわいそうな人

上記は職場の先輩たちがこぞって言っていたことです。

私も3年間警備員として働いていたので、嫌な思いもたくさんしました。
でもこの言葉でだいぶ救われました。

自分たちはきちんと業務をこなしているのだから、堂々としていればいいと。

ですから、これから警備員になろうと考えている人は、嫌な思いもたくさんすると思います。
ですが、自分たちは何も悪いことはしていないのだから、自分は悪くないと、強い意志を持つことが大切です。

私が実際に体験した嫌なことは、こちらに記事にしていますので、ぜひ参考にしてください。
参考:日本人のマナーは最悪!?元警備員が語る対応に困った人たち

嫌な思いをした時は本当に自分が悪かったのか考えてみましょう

仕事なので、嫌な思いをすることはどの職種でもあることです。
ですが、警備員の場合は言われのない罵倒を受けたり、人格否定されたりすることもあります。

そういった時には、今一度自分の対応のどこが悪かったのかを考えることが重要です。

なぜ客が怒ったのか、自分の対応のどこが悪かったのかを考えて自分に非が無いのであれば、特に気にする必要はありません。

あまり言葉は良くありませんが、少し頭があれな人だったのかな?くらいに思ったほうが、精神的に楽になります。

もちろん自分に非がある場合は、きちんと反省し、次はミスしないようにしなければなりません。

ですが、警備員は業務上理不尽なクレームを受けやすいです。
あまり考えすぎず、気楽に臨むのが良いでしょう。

最後にお金の話

お金のイラスト

警備員になるなら、おすすめは施設警備員です。
交通誘導と違い、天候に左右されることもないし、仕事自体は楽なものが多いからです。

給与も、交通誘導より施設警備員の方が、高く設定されていることが多いです。

というのも交通誘導は、工事作業などが終わってしまえば、仕事自体無くなってしまいますので、単発で終わるものが多いからです。

ですので長期で働くのであれば、施設警備員がおすすめです。

施設警備員の年収はどのくらい?

結論から言うと、大体300~400万の間です。
私が勤務していたところでは、大体400万前後でした。

未経験の中途採用で、これだけもらえれば、割と良い方でしょう。

実家暮らしなら余裕ですし、一人暮らしでも毎月何万円かは貯金に回すことができます。

私の職場では、結婚している人もいましたし、共働きであれば、問題なく生活していけます。

もちろん役職が上がればその分昇給も期待できますし、管理職になれば、それ相応の給料をもらうことができます。

しかし残念ながら、警備員の基本給はとても安いので、稼ぎたい人は、残業をして稼ぐしかありません。

警備員の給与形態について詳しく知りたい方は、こちらからどうぞ
参考:警備員で年収400万くらいは可能だという話

十分に生活できる年収がもらえるのに底辺な訳がないのです

警備会社や雇用形態によってもちろん年収は違うと思うのですが、警備員はちゃんとした仕事ですので普通に生活するくらいできるんですよ。

別に特定の仕事に偏見を持つのが悪いこととは言わないのですが、仕事に偏見を持っているといざという時に足をすくわれるかもしれないのです。

私は警備員という仕事に救われましたが、警備員に変な偏見を持っている人とかだと生きるのが大変かなと思います。

例えば今の仕事をリストラされた時に、自分が底辺だと思っていた警備員の仕事をやらざるを得なくなった場合、ちゃんと警備員の仕事ができるとは思えないのです。

警備員が底辺だというのはあくまでもイメージが先行しすぎているだけでして、警備員になることに必要以上の不安を覚えることはないのです。

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