どうも、きゃわ@icosoyamaです。私は歌のトレーニングを独学で10年以上続けています。
個人的に響く声が出せれば自然と通る声になると思っています。要は声を響かせれば、自然と通る声になるということです。
上記の前提を踏まえて、声の響かせ方について深堀していこうと思います。
大きな声を出せば声が響く訳ではありません
もしかすると勘違いしている人がいるかもですが、「大きな声=響く声」ではありませんので注意して下さい。
大きな声と響く声についてこれから説明していきますね。
大きな声は単に声のボリュームを上げているだけです。響く声は声の音圧を上げるイメージです
まず大きな声は声のボリュームを上げている状態です。テレビで言うと、リモコンで音量調節している状態です。
なので、音量を上げれば上げるほど大きな音が出るようになります。
ですが響く声とは、声の音圧を高めて音を大きく聴かせているのです。
音圧とは音の圧力のことですが、例を挙げて説明すると、例えば桜の木があったとします。大きな声とは桜の一枚一枚の花びらがとても大きい状態なのです。なので遠目から見ると、とてもスカスカに見えるんですよね。
ですが、響く声とは桜の花びらがぎっしり所狭しと咲いている状態です。ですので遠目から見ると、密集した桜の花びらが並んでとても綺麗に見えるのです。
まとめると、大きな声はただの一塊の音なのですが、響く声はたくさんの音が密集して一つの塊になっている状態です。
音圧とは声の密度のことです
ですので、響く声を出すには音圧を上げる必要があるのです。
そして音圧とは声の密集度、つまり密度のことです。
要はギチギチに詰まった音の集合体を出せるようにすれば良い訳です。
声を響かせるポイントは喉、口、鼻の3つあります
声の密度を高めるには、声を増幅してやれば良いのです。つまり、声を響かせればOKです。
普段話している時には特段意識しませんが、声は喉、口、鼻を使うと、上手く響かせることができるのです。
響かせるポイントによって声色が変わります
また、響かせるポイントによって声色に変化をつけることができるのです。具体的には下記の通りです。
- 喉→重厚感のある声になる。深みのあるダンディな声
- 口→エッジの効いた声になり、マイク乗りしやすくなる
- 鼻→声の存在感を際立出せる。やりすぎると鼻声になるので注意
元々の自分の声質を考えて、どこに響かせるとどんな声が出るのかを色々試してみると良いです。
3つの共鳴ポイントを上手く組み合わせて歌ってみましょう
また喉、口、鼻のどれか1つを響かせるのではなく、全てバランスよく響かせることが重要です。
上記は声質によって響かせる箇所の割合が異なるのですが、例えば元々声が薄くて存在感が足りていないと感じるのであれば、鼻に重点的に響かせてやると、納得のいく声になるかもしれません。
どの共鳴ポイントにどのくらい響かせるかは、ぶっちゃけ自分で録音して聴き比べするしかないので、色々なポイントに響かせて声の変化を比べてみましょう。
【極論】上手く声を響かせれば声量はそこまで必要ない話
共鳴ポイントで上手く声を響かせられるようになると、大声で歌わなくても声量が稼げるようになるのです。
たまに歌う時に大声で歌うことが正しいと思っている人を見かけますが、これは完全に間違いでして、歌う時に大声で歌う必要は全くありません。
大きな声を出すことよりも、声を響かせることを考えるべきなのです。
上手く喉、口、鼻に声を響かせられるようになれば、普通の声のボリュームでも問題ないくらいの声量で歌えるようになります。
声量って声のボリュームだと思われがちですが、個人的には普段の声のボリュームをどれだけ響かせて大きく聴かせられるかだと思っています。
過去に書いた「声量とは一体何なのか?声量の正体を詳しく説明します」という記事がありますので、良ければ参考にして下さい。
プロは話し声と歌声で使う息の量がほぼ同じと言われています
上記は「歌手になりたいなら1冊は持っておきたいおすすめ参考書」で紹介している本にも書かれているのですが、プロは話し声と歌声の息の量がほぼ同じだそうです。
ですが、プロの歌声ってめちゃくちゃ響いて大きく聴こえますよね。それは声のボリュームを響きで増幅して大きく聴かせているからです。
みなさんの身近に大きな声を出しているけど、なかなか声の通らない人って周りに居ませんかね。声の通らない人は声のボリュームは足りているけれど、響きが足りていないので声が大きく聴こえないんですよね。
声を大きく聴かせるには響きが重要です。声を響かせられれば、通る声を身につけることができるのです。