どうも、きゃわです。
私は、かれこれ10年近くボイストレーニングや歌い方の研究を続けています。ボイストレーニングも必要なのですが、より実践的に上手くなる方法として、歌い方の研究はとても重要です。
今回は、歌い方を研究するメリットや効果などについて深堀していきます。
歌い方の研究とは物真似の事である
結論から言うと、歌い方を研究するというのはプロの物真似をすることです。
人によっては物真似に抵抗があるかもしれません。私も最初は物真似して歌が上手くなる訳ないだろうと、思っていました。ですがそれは間違いで、物真似することでプロの発声や表現力などを効率良く吸収することができるのです。
どうしても物真似に抵抗のある方は、他の物事で考えてみて欲しいのです。
世間一般でよく言われるのは、大人よりも子供の方が覚えるのが早いと言われます。これは事実であり、答えでもあります。
どういうことかというと、新しい事を始める時に、子供はあれこれ頭で考える前に、とりあえずやってみるのです。大人の場合、頭で考えてから物事に取り組もうとします。
もちろん頭で考えるのも大切なのですが、「行動→改善」の繰り返しが何事でも上達の秘訣なのは言うまでもありません。
子供はこの「行動→改善」がとても上手いです。
大人になると頭で考えてそもそも行動しないことも多いですよね。子供は欲求に忠実なので、やりたい事はとことんやります。そして上手くできないのであれば、上手い人の真似をするのです。
今はブログや動画などのコンテンツが充実しているので、誰でも情報が手に入ります。情報を上手く活用していきましょう。
物真似するメリット
プロの歌い方を真似る場合は、Youtubeなどの動画サイトを活用すると良いです。ライブ音源が投稿されていることもありますし、物真似の教材には困らないと思います。
また、私が長年物真似をしてきて感じたメリットは、以下の通りです。
- 発声が良くなった
- 歌い方が気持ち悪くなくなった
- 声が通るようになった
- 感情を込めて歌えるようになった
「上記のメリットは、ボイストレーニングでも出来るんじゃね?」と、思う方もいるかもしれません。これだけは断言しておきますが、ボイストレーニングでは歌い方までは矯正できません。
確かに発声や声の通りは良くなりますが、その声が実践で使えるかどうかは別問題です。
どういうことかというと、私はボイストレーニングばかりしていた時代がありました。その時に思っていたことは、ボイストレーニングの時には良い声が出るのに、実際に歌ってみると全く良い声が出ない!という事です。
これは単純にボイストレーニングは基礎的な発声練習であり、実践的なものではないからです。
単調な歌であれば良い声で歌えるかもしれませんが、複雑な歌になると良い声が出ない人は、実践的な練習が不足しているのかもしれません。
物真似することで磨かれる個性
物真似することのメリットでは挙げませんでしたが、物真似をすると個性が出るようになります。
世の中には癖の強い歌い方や、かっこいい歌い方、アイドルらしい歌い方など、様々な歌い方があります。それらは全て個性のある歌い方と言って良いでしょう。
物真似とは単純に考えれば人の行動を模倣する事です。ですので、自分ではそのつもりが無くても、次第にその人の歌い方に似てきてしまう事があります。
私は歌い方が似てきてしまう事は、悪い事だとは思いません。もちろんわざと似せて歌うのは、自分自身の歌を歌うという点では、あまり良いものではありません。
ですが、自然に出た歌い方が特定の人に似ていたとしても、それはあなたの個性です。あなたの歌い方なのです。
引き出しが無い歌い方には個性は出ない
テレビの歌番組などでは、物真似芸人さんがプロの真似をして歌っている事があります。そして皆さんとても歌が上手いです。
そういった人達は、普通に歌ってもとても上手いです。
なぜかというと、引き出しが多いからです。
彼らのようなレベルになると、歌手の癖まで覚え込んでいるでしょうから、声の響かせ方や語尾の上げ方下げ方など、様々な引き出しがあります。結局、引き出しが少ないと個性的に歌うことが出来ません。そして引き出しを増やす手段として最適なのが、物真似なのです。
個性とは色々なものを削ぎ落して残ったものの事
引き出しを増やすことの重要性を説明しましたが、増やした引き出し全て使う訳ではありません。使用するのは一部です。
個性とは無理矢理出すものではありません。その人が醸し出す空気感であったり、独特な歌い方のことです。
ですので、自然に出たものが個性になるのです。個性を作ろうとしてはいけません。そして物真似をしていくと、増やした引き出しから自然に出るものがいくつかあります。それがあなたの個性的な歌い方となるのです。
身に付けたものをひけらかすのではなく、ポッと自然に出せる引き出しを増やしていくことが大切です。