どうも、きゃわです。
最近、YouTubeの歌ってみた動画をよく見ています。歌の上手い人が多くて羨ましい限りです。
そこで今回は、声帯閉鎖のやり方をご紹介したいと思います。
ちなみに私はボイトレオタクで、10年以上ボイトレをしています。色々な本を読み漁っていたのでそこら辺の知識はあると思います。
声帯閉鎖とは
簡単に言うと、声帯閉鎖とは、息漏れの無い声のことです。
とはいっても高い音を出す時には多少息を混ぜるので、息漏れの少ない声だと思ってください。
図で表すとこんな感じです。
左が声帯が開いた状態で、右が閉じた状態です。
歌う時には、なるべく右のような、声帯を閉じた状態で歌うことが望ましいです。
皆さんは、なぜ歌う時に声帯を閉じる必要があるのかご存知ですか?
声帯閉鎖の、メリット・デメリットについて少し解説していきたいと思います。
声帯閉鎖のメリット・デメリット
まずはメリットからまとめてみます。
- 高い音が出しやすくなる
- 地声のような強い声で歌える
- 普段話しているくらいの息の量で歌える
大雑把にまとめると、こんな感じです。
メリットについて、先ほどの画像で説明したいと思います。
少しイメージしてみて下さい。
強い声を出す時に声帯が開いた状態と閉じた状態では、どちらが出しやすいでしょうか。
声というのは、声帯を振動させて作り出しています。
振動しやすい方を選べば良いわけです。唇を閉じたまま息を出すと、ブルブルっと震えますよね。
唇を開けたままでは震えません。
声帯の動きも同じです。
したがって閉じた方が、声を出しやすくなるのです。
今の説明から息の量についても考えてみると、声帯が閉じていた方が、声帯を振動させるために息をあまり使いません。
ですので、息の量も少なく済みます。
また高い音が出しやすくなる要因は、声帯閉鎖することで息の量を少なくできるからです。高い音が出ない原因は、単純に息の吐きすぎが多いです。
理想的な息の量は、低い音でも高い音でも変わらないとされています。
メリットは以上になります。
続いてデメリットを紹介したいと思います。
と思ったんですが、特にデメリットはありません。
そもそも声帯閉鎖は歌う時の正しい発声法として編み出された技術です。基本的にデメリットはありません。
ここまで声帯閉鎖について話してきましたが、一応ここまでの話が合っているかの根拠も示しておきたいと思います。
私は、ボイトレ本や理論書などをたくさん読んできました。その中で、最も役に立った理論書を紹介しておきたいと思います。
実践ボーカル力養成講座~世界基準の声量と歌唱力を身につける~
こちらは、韓国のチョン・ギヨン(敬称略)という方の本です。
ハリウッドのMI(ミュージシャンズインスティテュート)で音楽を学び、その後大学講師などを経て、韓国に帰国しています。
この本が出版された2018年現在、ボイストレーナとして活躍されています。
韓国国内唯一の、ボーカルトレーニング機関「PVI(プロ・ボーカル・インスティテュート)」を運営しています。
プロのボーカリストにも歌唱指導しているので、間違いないです。
合わせて読みたい過去にこちらの本の、紹介記事を書かせていただいています。
よろしければ参考にしてください。
参考:歌手になりたいなら1冊は持っておきたいおすすめ参考書
声帯閉鎖のやり方
声帯閉鎖についての説明が終わりましたので、次は、声帯閉鎖のやり方について書かせていただきます。
声帯閉鎖とは、極力息漏れの無い声のことです。ですので、息漏れをなくしていくことで、声帯を閉じることができます。
声帯が閉じているか、簡単に確認できる方法がありますので、ご紹介します。
- 声帯閉鎖確認3STEP
- 息を吐いてください
- 吐いている途中で、喉に少し力を入れて、息を止めてください
- そのままの状態で声を出してみてください
出来ましたか?
それが、声帯を閉じたときの声です。少しガラガラ声になっていますよね。
今の状態は、声帯をほぼ閉じているので全く息が通っていないです。
息の量が不十分だと声を飛ばすことができないので、少し息を混ぜてみましょう。
いかがですか?
声も出しやすいし、そこそこ強い声が出せているのではないでしょうか?
音の高さによって声帯を接触させる部分を調節する
ここまで読んでくださった方は、声帯閉鎖について何となく理解できていると思います。
最後に少しだけ注意点を、述べてたいと思います。
中音域か高音域を出す場合、声帯閉鎖を少し緩めた方が良いです。
理由は2つありまして、単純に声帯を閉じていると、声が出しにくいことと、高音域で声帯閉鎖をしすぎると、キンキンした金切り声になってしまうからです。
そのため、音の高さに応じて、声帯を調節できるようにしましょう。
具体的には、声と息のバランスを調節出来るようになるとベストです。
実際に声を出してみて試してみることが、一番効果的な練習法です。
喉締めにならないように注意しましょう
声帯閉鎖を息漏れのない声と言いましたが、強く締めようという意識が働きすぎると喉をきつく締めてしまい、金切り声のようになってしまいますので注意して下さい。
息漏れしないように声帯を調整するのであって、喉を締めて声帯を調整するのではありません。
高音が出しづらいとか声が出しづらいと感じたら、一度先程紹介した声帯閉鎖のやり方を参考にして、始めのステップに戻ってみて下さい。
極力息漏れのない声を目指す
歌声に対する考え方は人それぞれあると思うのですが、声帯閉鎖を極めるのであれば、とりあえず息漏れのない声を目指すと良いです。
確かに多少空気を含んだような声も魅力的ではあるのですが、声帯閉鎖ができるようになればある程度自分で声の調節ができるようになるので、声帯閉鎖しつつ少し息を混ぜるみたいな技術もできるようになるんです。
声帯閉鎖ができていないと息漏れした声しか出せず、弱い声しか出せないのですが、声帯閉鎖をマスターすれば強い声と弱い声を使いこなせますし、両方の声を混ぜることも出来るのです。