無線をする警備員

警備員はいらないと思っている人に聞いて欲しい話

私は元警備員です。

3年ほど施設警備員として働いていたことがあります。

 

私の考えは、警備員は誰でもなることができるが、誰にでもできる仕事ではないということです。

 

警備業界は他業界に比べて、給料も安いですし、率先してやりたいという人はあまりいないです。

 

そのため40代くらいであれば、未経験でも正社員として採用されることは珍しくありません。

 

確かに特別な技術が無くても警備員になることはできます。

しかし警備員になったとしても、警備員の業務を正しく行うことはとても難しいのです。

 

私の経験から上記について深堀していきたいと思います。

 

 

 

警備員の業務は多岐にわたる

 

積み木

 

これから話すことは施設警備員の話になります。

 

まず初めに警備員はとても忙しいです。

暇そうに立っているように見えるかもしれませんが、しっかりと周りを警戒しています。

 

警備員には身だしなみが特に重視されるため、正しい立哨姿勢を求められます。

 

また、警備員は立哨業務だけでなく、受付や巡回、その他施設の開放・閉鎖業務なども行います。

 

上記は一般的な現場の例ですが、施設によってはその他に特殊な業務がある場合もあります。

 

 

ただ突っ立ているだけではないのです。その場所にいることが重要

立哨業務について深堀していきたいと思います。

立哨とは施設の入り口などに立ち、警戒することです。

 

立哨業務については世間の方に少し誤解があるように感じます。

 

というのも、立哨というのはあくまでも施設内の警戒をするためであり、それ以外の業務は基本的に付帯業務にすぎません。

どういうことかというと、この後で詳しく話しますが、道に迷った時に警備員に尋ねる人は結構います。

 

私も立哨業務中に何度も尋ねられたことがあります。

 

ここで少し考えてみて欲しいのですが、もちろん警備員の業務としてお客様への道案内は大事です。

 

しかし、施設以外の場所などを訪ねてくることがほとんどです。

 

もちろんそういった場合でも、分かる範囲で答えます。

 

ですが、道案内をしている隙に不審者が施設内に侵入してしまってはどうしようもありません。

 

この場合の責任は誰にあるのでしょうか?

 

もちろん侵入を許してしまった警備員にあります。

 

警備とはとても神経を使う業務なのです。

 

例えば不審者が近くにいる時に、道を尋ねられれば、その警備員は少しそっけない対応を取るかもしれません。

 

ですが万が一があっては困るのです。

 

警備員に道を尋ねるなとは言いませんが、その辺りの事情も分かっていただけると、とても嬉しいです。

 

 

一般の人が見えない所で色々な仕事をしている

日中でも夜間でも警備に休みはありません。

 

夜間に業者等が入館するのであれば、受付しなければなりませんし、日中でも施設内の至る所を警備しています。

 

同じ時間に一番人目につく所で業務をしている警備員もいれば、人目につかない所で業務をしている警備員もいます。

皆さんが思っている以上に、警備員は色々な業務をしているのです。

 

 

勤務時間も不規則なので体調管理は必須

警備員の仕事は身体的にとてもハードです。

 

日勤のみの所もありますが、基本的に施設は24時間警備しなければなりません。

そのためほとんどの現場では、24時間勤務を行っています。

 

もちろん仮眠時間もありますが、警備員歴の長いベテランでも仮眠明けはきつそうにしています。

 

それに加えて単発で日勤や夜勤が入ってくることがあるため、警備員になると体調を崩すことが多くなります。

 

私は元々体が強い方ではないので、頭痛に悩まされることが多くありました。

 

 

警備員の1日はとても長い

他の業界では24時間勤務はまずありません。

 

納期に間に合わせるために徹夜をすることはあるかもしれませんが、常に24時間勤務があるのは警備業界の特徴の一つです。

 

24時間会社にいるって絶対嫌ですねよ。

嫌な先輩や上司がいる、通勤時間が長いなど、会社に行きたくない要素は人それぞれです。

ですが施設警備員のほとんどは、皆さんが最も嫌がるであろう会社に長時間居続けるという行為を日常的に行っているのです。

 

上記は並大抵の人間にはできないでしょう。

事実、拘束時間が長くて退職していく人もかなりいます。

 

もし興味があれば過去に書いた記事があるので、そちらも参考にしてみてください。

施設警備員の1日の流れを紹介します

 

 

 

警備員がいらないと言われる理由

 

疲れている男性

 

前半部分で警備員の仕事の厳しさを説明しました。

 

後半では警備員がいらないと言われる理由について、深堀していきたいと思います。

 

 

マイナスイメージの多さ

私が感じた警備員がいらないと言われる理由を下記に挙げてみます。

  • 何もしてくれない
  • 寝ている
  • 注意された
  • 気に食わない

 

割とシンプルです。

 

当たり前ですが、人間の感情に沿ったものが多いです。

 

結局のところ「私たちはこんなに苦労して働いているのに、何もしないで金をもらうなんてふざけている」と、言う感じだと思います。

ぶっちゃけ上記の考え方を否定するつもりはありません。

 

世間一般の人からすると、警備員というとあまり良いイメージは持たないでしょう。

 

たまに本当に寝てしまっている警備員もいますが、ほとんどの警備員は真面目に勤務しています。

 

マイナスイメージの多さには、警備員という業種が非常に深く関係していると思っています。

 

そもそも警備員は人に感謝される仕事ではないのです。

 

物を作る、売る、サービスを提供するなど色々な仕事があります。

 

ですが警備員の一番の仕事は「施設の安全を守る」です。

 

もちろん施設内の治安維持のために、時には人命救助なども行いますが、それ以外の業務で人に感謝されることはあまりありません。

 

先に申し上げた道案内ですが、人によっては警備員が当たり前にする業務という認識があるようで、感謝されることは少ないです。

それどころか高圧的に聞いてくる場合が割と多いです。

 

そのため、警備員は人に感謝されにくい業種です。

 

感謝されにくいために、プラスのイメージが無いのでしょう。

マイナスのイメージばかりが強く印象に残るのです。

 

 

誰でもなれるのに高いレベルを要求される警備員

最後にまとめさせていただきますが、世間一般では誰でも出来る仕事と思われている警備員が、とても高いレベルを要求されているのです。

 

散々例に出している道案内ですが、その施設の警備員がそこから1㎞も離れた施設のことを知らなくても当然の事です。

 

ですが世間は許してくれません。

 

分からないと正直に言えば、不満そうな顔をします。

「警備員なのにそんなことも分からないの?」と。

 

心当たりのある方は自分の仕事に置き換えてみて欲しいのです。

 

自分の担当業務以外の仕事ができますか

自分の担当業務以外のことを人に教えられますか?

自分の担当業務以外のことをお客様に教えられますか?

 

答えはNoでしょう。

そんな無責任なことはできないですし、してはいけません。

 

ですが警備員が今のようなことをすると世間ではだめらしいのです。

 

これほどおかしな話は無いと思います。

 

世間で散々ハードルを下げておきながら、求めるレベルだけは高い。

 

正直私が施設警備員として働いていた時は、とても不愉快な気持ちでした。

 

少しでも良いので警備員の地位が向上することを願っています。

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