今回は、独学でボイトレ歴10年以上の私が、理想的な発声方法についてご紹介したいと思います。
理想的な発声
姿勢
そもそも、歌う際に姿勢が曲がっていてはいけません。
声は前に飛ばすものです。
普段話しているときも、猫背で姿勢が悪い人は声が下に行ってしまいます。
軽く胸を張り、顎を軽く引いた姿勢がベストです。
呼吸法
基本的には腹式呼吸が望ましいです。
胸式呼吸と違い、たくさんの息を取り込むことができるからです。
しかし、多少は胸にも息を取り込んだ方がいいです。
とういのも、私たちは普段は胸式呼吸で話しています。
それは、胸式呼吸の方が話すのに適しているからです。
胸式呼吸と腹式呼吸の違いは、息を吸い込む量です。
歌う時には、声を遠くまで飛ばさなければなりません。
普段話しているときと違い、相手と近い距離で話すわけではないからです。
もちろん、マイクという声を増幅する装置を使用します。(オペラなどでは使用しませんが、ここでは普段私たちが耳にする、一般的な音楽のことを指します)
しかし、マイクのボリュームを上げ下げするだけでは、声は響かないのです。
話し声=声とするならば、歌声=声+響きとなります。
響きの部分を、いつもの話し声にプラスして加えなければいけません。
そのため、腹式呼吸をする必要があるのです。
ですが、歌声は普段話している声の部分も出さなければなりません。
腹式呼吸は、息を吸い込むことには長けていますが、声を出すことにはあまり適していません。
そのため歌う時には、腹式呼吸をするときに、少し胸の方にも息を入れとあげると、スムーズに声が出せます。
比率でいうと、 腹式8:胸式2 ぐらいの割合が、個人的にはいいと思います。
喉の開き方
よく言われるのが、あくびをするように歌うです。
基本的にはそれでOKです。
ですが、意識するあまり、声が出しにくかったり、発音しにくくなるようであれば、それはやりすぎです。
あくまでも、自分が声を出すうえで、自然な開き方が好ましいです。
声を響かせる位置
こちらに関しては、以前記事にさせていただいたことがありますので、そちらを参照していただければ、詳しく記述してあります。
参考:声を響かせる位置は鼻?頭?胸?どこが一番いいか
簡単に説明すると、音の高さによって響かせる位置を上下させます。
- 高音-頭
- 中音-鼻
- 低音-胸
音の高さは、人によって違うため、一概にこの音より高ければ、頭に響かせる、ということはありません。
ここは、感覚的なところなので、自分で開拓する必要があります。
私も感覚をつかむまで苦労しましたが、私の場合は、声を響かせやすいところに響かせています。
初めはどこに響かせたらいいのかわからなかったのですが、音によって、響きを感じやすいところがあるのです。
そこに響きを持っていてやるのが、一番しっくりくるやり方でした。
あくまで私のやり方ですので、皆様も色々試してみていただければと思います。
強い声を出すためには息をコントロールする
声よりも息を出す感覚
歌手の歌声を聞いていると、地声が強めの人、はたまた裏声が綺麗な人など、色々な歌声があります。
しかし、どの歌手にも共通して言えることは、声が抜けるということです。
声が抜けるとは、抜けのいい声ということです。
抜けのいい声とは、例えば大人数で話しているときでも、一発でその人の声だとわかるような声です。
歌において声質は非常に大切な要素です。
私も元々の声質が悪く、抜けのいい声を出すことは不可能だと思っていました。
ですが、それは意識する部分を間違っていたのです。
当時の私は、抜けのいい声=強い声を出すことだと思っていました。
あながち間違いではないのですが、私は声を出すことだけを意識していました。
先にもお話ししましたが、歌声とは声+響きです。
響きの部分をないがしろにしていました。
声を出すという意識だけでは響きは作れないのです。
声を響かせる位置まで、声を持っててやる必要があります。
それが息です。
声を息に乗せて、響かせる位置まで持っていくのです。
それだけで私の歌声は劇的に変わりました。
声を出すことは、誰にでもできます。
しかし、声だけでは響かないのです。
私は息のコントロールを意識し始めてから、歌声に暖かみというかふくらみが出始めました。
言葉にするのは難しいのですが、今までの歌声が平べったいのっぺりとしたものだとすれば、息をコントロールすることによって、歌声が立体的というか、声の芯に、息が響きとしてまとわりつくような感じになりました。
まとめ
今回は基本的な発声方法をご紹介させていただきました。
今後は、より深く掘り下げて発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
それではまた~