どうも、きゃわです。歌のトレーニングを独学で10年以上続けています。
みなさん、歌手がよくライブで、CD音源とは異なる歌い方をしている時がありますよね。
プロがやると、とてもかっこよく聴こえるのですが、私達のような素人が安易に真似をすると、大抵痛い目を見ます。私も一時期アレンジしすぎて、何を歌っているのかが分からない時期がありました。
本来と違う音程で歌うということは、全く異なるメロディになってしまいます。本来上がるはずの音が下がったり、逆に下がるはずの所で音が上がったりしていると、聴いているほうがとても違和感を感じることもあります。
違和感を感じさせないアレンジが一番良いのですが、素人にはとても難しいです。今回は素人がアレンジするときの注意点について深堀していきます。
適当なアレンジはするな
初めに言っておきますが、適当なアレンジは絶対にしない方が良いです。適当なアレンジとは以下のようなことです。
- 音をわざと外す
- なんとなく違う音程で歌ってみる
- ロングトーンをしないまたは、途中で止める
わざと音を外したり、違う音程で歌ってしまうと、その曲本来の良い所が全て失われてしまうこともあります。
例えば、「Aメロ→Bメロ→サビ」という流れで曲が進行するとします。Aメロは落ち着いた感じで入り、Bメロで少し盛り上がり、サビで大いに盛り上がるという曲構成だと仮定します。
その時に、Aメロでアレンジを入れすぎて、本来落ち着いた感じの流れが、とても陽気な感じになってしまっては、その後のBメロとサビが活きてきません。
ロングトーンについても同様で、技術的な問題はここでは考慮しませんが、原曲通りにロングトーンすることで、聴きごたえのある歌になっていきます。
聴いている方からしても、ロングトーンが短めに終わってしまっては、とてもがっかりしますし、曲の構成として伸ばすべき所で音を伸ばさないのは、曲として成り立たなくなってしまうのです。
楽器で考えてみて欲しいのですが、ドラムやベース、ギターやキーボードなど各々がそれぞれの考えで音の長さを決めてしまうと、曲が不自然になってしまいます。ボーカルも同様で、楽譜通りに歌うことがとても重要です。
初めはプロの真似をしよう
楽譜通りに歌うことが重要とは言いましたが、音楽は楽しむことも重要です。
効果的なアレンジをすることで、その曲の新たな解釈を生むことが出来ます。
ここでいう効果的なアレンジとは、以下のようなものです。
- その人らしさが出ているアレンジ
- 誰が聴いてもかっこいいと思えるアレンジ
- 今までその曲で誰もやってこなかったようなアレンジで、ハッと思わせるようなもの
かなり抽象的ですが、プロが行うアレンジは上記を満たしていると思います。ですので、アレンジにチャレンジする際には、上記を意識する必要があります。流石に私達のような素人には難しいので、まずはプロの真似をする所から始めれば良いと思います。
更に上手くなりたい人は、色々なプロの歌い方やアレンジの仕方を真似すると良いです。
赤ちゃんが言葉を覚える過程は全て物真似です。初めは両親や周りの人達が話しているのを聞いて、それを真似しているのです。もちろん言葉の意味などは分かっていませんが、これは「ママ」、これは「パパ」など、頭で考えずとも理解しているのです。
歌も同じです。
上手くなりたいのであれば、とりあえず真似してみることをおすすめします。人間は大人になるにつれて、頭で考えるようになってしまいます。それは悪いことではありません。ですが初めはとりあえずやってみて、やってみた結果から考えるという風にすると良いです。
アレンジの多用は厳禁
ここまで読んで頂いた方は理解していると思いますが、アレンジの多用は曲本来の良さをなくします。
録音できる環境があれば、一度自分のアレンジしたものを聴いてみるというのもありです。意外と自分の録音した歌を聴いたことがないという人もいますが、かなりもったいないです。自分の歌を聴くことで、プロと比べて劣っている点などが明白になりますので、上手くなりたいのであれば、録音することを勧めます。
原曲通り歌うことが一番その曲の良さを引き出せる
散々アレンジについて書きましたが、原曲通りに歌うという一番の基本を忘れてはいけません。
原曲通りに歌うというと、少し味気ない感じがするかもしれません。ですが原曲はその曲本来の良さを最大限に引き出すために、作曲されたものです。逆に言えば、アレンジは邪道です。
しかし効果的なアレンジをすることで、その曲から今まで感じられなかった感情や、解釈が生まれることもあります。
音楽に詳しくない人でも何となくこの曲は好き、この曲はあまり好きではないという好みがあると思います。音楽とは誰でも楽しめるものです。アレンジをするときも、誰が聴いても楽しめるようなアレンジをするのがベストです。