今回は、声質について触れていきます。
人それぞれ声は違います。
個人の感性の違いはありますが、世の中には魅力的な声と、そうでない声というのが存在しています。
声質が悪いとはどういうことか
そもそも声質が悪いとは、どういう声を指すのでしょうか?
私が長年ボイストレーニングをして感じた、声質が悪い人の特徴を挙げてみます。
- こもっている
- 言葉が聞き取れない
- 声が小さく聴こえる
とりあえず、ざっと挙げてみました。
他にも声質の悪い人の特徴はあると思いますが、上記3つに共通するのは、全て声の抜けが悪いということです。
抜けの悪い声とは、具体的にどのような状態を指しているのか説明していきます。
声の抜けが悪い人とは、普段話していても何を言っているのか聞き取れない人や、何か話しているが、もごもごしていて聞き取れない人です。
皆さんの周りにも、いらっしゃるのではないでしょうか?
もしくは、皆さん自身が抜けの悪い声をお持ちなのかもしれません。
ここからは、抜けの良い声の作り方を説明していきます。
抜けの良い声の作り方
皆さんが普段から聞いているプロの歌は、とても歌声がはっきりしていて、よく聴き取れるはずです。
もちろん、世の中に出す前にある程度は修正されていますが、それでもプロと素人の歌声では、雲泥の差があります。
私が思うに、抜けの良い声というのは、目をつぶって聴いていても、誰が歌っているのか分かる声です。
プロの歌唱技術はとても優れているので、細かい部分は分からなくても、声が良いか悪いかぐらいは、素人でも分かるはずです。
簡単に言えば、プロのように歌えれば、抜けの良い声を作ることができます。
難しいことを言っているように感じるかもしれませんが、皆さんの周りにも、ものすごく声の良い人っていませんか?
遠くで話していても、「あの人の声だ!」と分かるような人に出会ったことがあるはずです。
プロのように歌うことは難しいですが、声質をコピーするだけならば、さほど難しくはないはずです。
少し説明が長くなりましたが、抜けの良い声の作る一番簡単な方法は、プロの物真似をすることです。
余裕がある人は、ボイストレーニングなども活用していけば良いと思います。
過去に体育会系の部活などに所属した経験のある方は、プロの試合を見て、プロのプレイを真似した経験はありませんか?
実際に真似した人にしか分かりませんが、プロは簡単そうにプレイしていますが、実際にやってみると、とても難しいことが多いです。
実際に真似してみて学ぶことは多くあります。
良くプロ歌手のインタビュー記事などで、「誰々というアーティストの影響を受けた」などと、言っていることがあります。
現役プロも、下積み時代は他のアーティストの研究をして、学んでいたということです。
プロの行っている練習法を行わずに、声質の改善を図るのは難しいでしょう。
良い声で歌うことの重要性
良い声で歌うのは、とても重要です。
例えば、下記のような2人の歌い手がいたとします。
- 声質が良いが、音程が悪い歌い手
- 声質が悪いが、音程が良い歌い手
皆さんは、どちらの歌い手が上手いと思うでしょうか?
実例を出せないので想像しにくいでしょうが、そこまでひどい音痴でなければ、おそらく声質の良い歌い手の方を、歌が上手いと感じるでしょう。
結局のところ、人間は耳という感覚器官を通して、歌を認識しています。
そのため多少音痴でも、自分の耳によく聴こえる声の方が、聴き心地が良いと感じるのです。
歌う時に、良い声で歌うことは、絶対に外せない要素なのです。
まずは声を作ろう。それから声以外のところを磨いていく
良い声で歌うのは大事ですが、もちろんそれ以外の部分も上達するに越したことはありません。
良い声を作ることができたら、音程や歌い方、抑揚のつけ方などを学んでいきましょう。
その際の練習方法も、物真似で良いと思います。
初めは声の出し方を真似てみて、声真似が完成したら、音程や歌い方などに目を向ければ良いと思います。
良い声で歌うことで、皆さんの歌が格段に良くなるはずです。
一つ一つ課題を改善して、歌うまを目指しましょう!