残業100時間の元SEが語るSE業界の裏側

どうも、きゃわです。

 

私は1年半ほど、SE(システムエンジニア)をやっていた経験があります。

 

SE業界に興味のある方や、今SE業界で働いている方に、私が1年半体験してきたことを、ご紹介したいと思います。

 

 

 

1.文系出身なので、最初の研修から躓く

私が入社した会社は、ちゃんと3か月の研修がありました。

 

中には、研修なしでいきなり現場配属!なんてところもあるので、今思えば研修があるだけよかったのかもしれません。

 

新卒で入った会社でした。

同期は、50人くらい。

割と大きめの会社でした。

 

文系と理系の比率は、半々くらいでしたね。

 

研修は、問題集が配られて、それをひたすら解いていく形式でした。

分からなければ、講師の方に質問することができます。

 

理系の人たちって、大学の授業でやるところもあるみたいで、すらすら問題解いていっちゃうんですよ。

最初は私もこれはまずい。と思って、頑張ってたんですけど、途中から何が分からないのか、分からない状態に。

 

でも周りの文系出身の人たちは、なんだかんだで問題解いちゃってるし・・・

 

そんなこんなで一人だけ完全に出遅れてました・・・

 

 

2.忙しい現場では、3か月くらい放置される

新卒で入った会社で何もかも初めてじゃないですか。

 

何やったらいいのかもわかんないし、とりあえず言われたことだけやってました。

私と他に2人同期がその現場に配属になったんです。

最初の1週間は、特に残業もなく、1時間に1回くらい先輩社員から仕事が回ってくるので、それだけやってました。

それから1か月・・・

2か月・・・・

3か月・・・・・

 

 

 

 

これ完全に放置されてんな!

3か月たってやっと気づきました。

 

他の2人の同期社員も、同じような状況でした。

 

さすがに、見かねたプロジェクトの課長が指揮を執って、新卒の研修が始まりました。

 

入社後3か月の研修では、「JAVA」という、プログラミング言語を学びました。

でも配属されたところは、「COBOL」という全く違う言語だったんです。

 

その事実を知ったのも、現場に配属されてから3か月経ってからでした。

つまり、半年もの間なにもせずに給料をもらう、ただの会社のお荷物さんでした。(まぁ私だけの責任ではないと思いますが・・・)

 

 

3.ようやく自分の仕事をもらえるが、仕事量がめちゃくちゃ多い

これにはびっくりしました。

 

やっと新卒社員にも、他の先輩社員同様仕事が割り振られるようになりました。

仕事の内容も、そこまでレベルの高いものではなく、私でもできる内容でした。

 

スケジュールを見てびっくり!!!

なんと、新規の設計書作成が、1日に4本ペースで入っていました。

 

設計書というのは、システムを開発するときの、設計図のようなものです。

例えば、このサイトには、「きゃわについて」という私の紹介記事のページがあります。

「きゃわについて」というところに、リンクを貼ってみましょう。

ちょっと色が変わっているところです。

当たり前ですが、「きゃわについて」というところをクリックすると、該当のページに飛びます。

こういった一つ一つの処理を、設計書として作る必要があるのです。

 

この設計書、1本どれくらいかかると思いますか?

フルタイムで働いて、1日1本できれば上出来でしょう。

 

慣れてくるともう少し早く作成できるんでしょうが、私含め経験のない新卒3人組には、1日1本が限界でした。

 

 

4.終わらない仕事は残業でカバーするしかない

当然、終わらない仕事をそのままにして帰るわけにもいかないので、残業生活が始まりました。

 

数日たって気づいたことがありました。

その現場は、100人くらいの規模だったんですが、夜9時回っても、全体の半分以上が残って仕事してるんですよ。

 

そこで初めて、とんでもない現場に配属されたことに気づきました。

 

そこから1年くらい毎日終電。時には徹夜も。休日出勤も、ちらほらやっていました。

大体月の残業時間は、100時間くらいでした。

 

 

5.うつ病一歩手前になり結局退職

もともと、どちらかといえば、あまり好きではない仕事でした。

 

ある日、急に起きれなくなって仕事を休んでしまったんです。

そしたら、次の日も、そのまた次の日も休むようになり、そこから会社に行く気が失せてしまいました。

 

体調は悪くありませんでした。

精神的なものだと思い、精神科に診てもらうことにしたんです。

診断は、「適応障害」

新しい環境になじめないと、精神的にふさぎ込んでしまう病気らしいです。

 

会社には事情を話し、1か月間休職することにしました。

休職中も、ずっと部屋に引きこもってました。

何もやる気が起きなかったからです。

 

結局休職明けに、退職することにしました。

 

 

最後に

結果だけ見ると、かなり悲惨なことになっていますね。

 

結局その後、紆余曲折あり警備員として働きだします。

警備員として働きだしてから、ブログに出会い現在に至ります。

 

SE業界の悪いところばかり、取り上げたように見えますが、単に私の配属された現場が、たまたまブラックだっただけです。

他のSEとして働いている友人や、他の同期の話を聞くと、無理な残業をしているところはほとんどありませんでした。

 

これからSE業界を目指している人に、一つだけ言いたいことは、SEといっても、会社の駒でしかありません。

自分の思うような仕事ができないことの方が多いでしょう。

 

その時に、無理に乗り越えようとしないでください。

新卒で入った会社をすぐに辞めても、いくらでも再就職先はあります。

 

皆さんが思っているほど、社会は厳しくも優しくもないところです。

 

私のように、自分を追い詰めるまで自分を追い込んでほしくないのです。

結局言いたいことはそれだけです。

 

それでは長文失礼しました~。

 

 

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