どうも、きゃわです。
私事ですが、過去に3年間施設警備員として働いていたことがあります。
いつかはこのテーマについて書きたいなぁと思っていたので、少し言及していきたいと思います。
警備員が足りない理由
オリンピックの警備員が足りない理由は簡単で、単純に元々の警備員数が足りていないからです。
元々の人数が足りていないのに、オリンピックの警備に回せるような余剰人員が民間の警備会社にはないのです。
私の働いていた警備会社も、月に100時間以上の残業は普通にありました。
たまたま私の働いていたところがブラック企業だったというわけではなく、他の警備会社も似たような状況です。
例えば求人を見ていただければわかるのですが、警備員募集の同じような求人が年間を通して出ています。
私の働いていた会社は警備会社の中でも大手でしたが、年間を通して警備員募集の求人を出していても、人員不足でした。
警備員が仕事として不人気の理由は、給料が低いことやあまり業務内容に良いイメージがないからでしょう。
最近は新卒で警備員として働く若者もいますが、警備会社のほとんどは、40代、50代以上が大半を占めています。
オリンピックの警備に回す余裕はない
NIKKEI STYLEの記事によると、オリンピックで必要とされる警備員は、約1万4千人だそうです。
また、警視庁によって提供されている資料によると、H28年度の全国の警備員の総数は、約54万人ほどです。
「54万人の中から1万4千人を捻出すれば良いなら、なんか行けそうじゃん」と、思われるかもしれません。
ただ現実はそう甘くなくて全国の警備員数なので、大手警備会社から小規模の警備会社まで含んでいます。
例えば警備員数が50人の会社から、「オリンピックのために、10人警備員を出してください」、なんて言われても出すわけないですよね。
会社が回らなくなってしまいます。
それでも何とかオリンピックの警備員を集めようと、大手警備会社が結束しているみたいですが、人員を増やさないとかなり厳しいでしょう。
大手警備会社といっても人員は多いですが、人が余っているわけではありません。
どの会社も厳しい充足の中勤務をこなしています。
おそらくオリンピック期間中は通常業務も大変です
そしてオリンピック期間中っておそらく通常業務もめちゃくちゃ大変だと思うんですよね。
東京で勤務している警備員はぶっちゃけ地獄だと思いますよ。東京に日本人や外国人問わず色々な人が溢れかえって、連日お祭り騒ぎをするとか、警備員には一つもメリットがないですからね。
特に駅の警備なんかは大変だと思います。
オリンピック期間だけでも国が援助して警備員の賃金を上げるべき
現在働いている警備員のほとんどがかなり低い基本給で勤務を行っています。
この業界の悪いところとして、残業で稼ぐという悪しき風習があります。
残業で稼ぐという時代錯誤の考え方は、オリンピックとともに洗い流すべきでしょう。
ましてやオリンピックは国を挙げての一大行事です。
国がもっと積極的に警備会社に援助することで、警備員の賃金にも反映されるはずです。
オリンピックという華やかなイベントを支える、裏方の重要性を国としてもう一度考えていかなければなりません。
オリンピックを成功させるには裏方のサポートは必須です
オリンピックを成功させるにはどう考えても運営側のサポートが必須な訳です。
警備員の他にも色々と裏で支えてくれいる人たちがいると思うのですが、オリンピックのような大規模イベントで一番大変なのって裏方の人たちなんですよね。
私は警備員をやっていたのでわかるのですが、イベントの時の警備ってイベントをやっている本人たちは楽しくなにかイベントをしている訳です。もちろんイベントを開催するまでの道のりは大変だったのかもしれませんが、イベント当日に大変なのって周りのイベントスタッフなんですよ。
コロナでオリンピックが延期になりましたが、延期した分どのように警備員の不足問題と向き合っていくのかを考えていかなければなりません。