歌う時は、腹式呼吸で歌うと良いと、言われています。
確かに腹式呼吸で歌うと、体にたくさん息を取り込めます
腹式呼吸はそこまで難しくありません。
寝ているとき、ほとんどの人は、腹式呼吸になっているそうです。
口で呼吸すると、胸式呼吸になりやすいですが、鼻で呼吸すると、お腹に息を持っていきやすいです。
腹式呼吸は、普通の人であれば問題なくできると思います。
ですが、吸う時より吐くときの方が重要なことを、ご存知でしょうか?
今回は、腹式呼吸の吐き方について、説明したいと思います。
吸う時よりも、吐く方が難しい腹式呼吸
先ほども説明しましたが、息を吸い込むのは簡単で、鼻から取り込んだ息をお腹の方に流してやればよいのです。
腹式呼吸ができているか判別する方法としては、息を吸い込んだ時に、お腹が膨らんでいれば、腹式呼吸ができていると言えます。
腹式呼吸という言葉だけが先行して、吸い込むことだけを重要視するのは間違いです。
呼吸なのですから、吸って吐かなければなりません。
そして腹式呼吸で取り込んだ息を吐くことは、割と難しいです。
吐く時に、お腹を凹ますのは間違い
歌う時には、お腹に力を入れる、とよく言われています。
私は10年以上ボイストレーニングをしていますが、お腹に力を入れることとは、お腹を凹ますことではありません。
お腹を凹ましたところで、お腹の中の息が出て、強い歌声になるわけではないのです。
本当は逆で、歌う時にはお腹を張るのが正しいです。
実際に試してほしいのですが、お腹を凹ましたときと、お腹を張った時の声は、全く違います。
お腹を張った時の声の方が、伸びのある声になります。
オペラ歌手がホール全体に声を響かせる時って、良い姿勢ですごく胸を張っていますよね。
お腹を張って声を出した方が、伸びがあって深みのある声が出ます。
お腹を凹まして歌っていた人は、1度お腹を張った状態で、声を出してみましょう。
もちろん、発声に正解はありません。
ですが、腹式呼吸が上手くいかない人は、上記の方法を試してみると良いでしょう。