どうも、きゃわです。
私は歌うのが好きなので、テレビでやっているカラオケ選手権の番組を見ることがあるのですが、テレビに出るだけあってものすごく歌は上手いです。
しかし、ビブラートが非常に鬱陶しい歌い手も、いらっしゃいました。
ビブラートとは声を揺らすことで、歌を表現する方法の一つです。
テクニックは持っているのですが使いどころがいまいち考えられていないのが、非常に残念でした。
とうことで今回は、ビブラートをテーマにしていきたいと思います。
ビブラートを使う理由
ビブラートを使う理由は、簡単です。
それは、歌を表現しやすくするためです。
ビブラートや、抑揚の無い歌を考えてみましょう。一本調子で、何の抑揚もない歌って眠くなりますよね。
例えに挙げて申し訳ないのですが、お坊さんのお経は非常に眠くなります。
また、抑揚の無い平坦な歌では、歌詞が伝わりません。
人は言葉よりも相手の顔やしぐさなどを見て、相手のことを理解しようとします。人は怒った時には険しい表情になりますし、楽しい時には笑顔になります。
人のことを理解する時には、言葉と視覚情報を取り入れています。
これを歌で考えてみましょう。
歌う時に、楽しい歌を淡々と真顔で歌っていれば、相手に何の感情も伝わらないでしょう。
ですが笑顔で楽しそうに体を動かしながら、歌っているとどうでしょうか?
こちらも自然と楽しい気分になりませんか?
少なくとも相手の楽しいという感情は伝わってくると思います。
そしてビブラートも相手に感情を伝えるための表現方法の一つなのです。
そのビブラートにも色々な種類があります。
色々なビブラート
ビブラートとは、声の振れ幅のことです。この振れ幅を調整することで、色々なビブラートを出すことができます。
大きく分けると3種類あります。
- 幅が小さいビブラート
- 幅がそこそこあるビブラート
- 幅が大きいビブラート
順番に説明していきますね。
まずは、「幅の小さいビブラート」です。
幅の小さいビブラートとは声が小刻みに震えているということです。
カラオケの採点などをやっていると、ビブラートを判定してくれるのですがたまに、声が安定せずに震えている人は幅の小さいビブラートと判定されることがあります。
ビブラートは音程を上下させるテクニックであり、声を震わせるものではありませんので、注意しましょう。
2つ目は、「幅がそこそこあるビブラート」です。
もしビブラートを習得しようとしている方がいれば、まずはこのタイプを目指すと良いでしょう。
なぜならこのビブラートのタイプはどの曲にも合うからです。現にポップスやロック歌手はほとんどこのタイプです。
一応例を挙げるとするならば、「misono」、「ATUSHI(EXILE)」、「吉田美和(DREAMS COME TRUE)」あたりです。(敬称略)
ビブラートを習得する場合はお手本となる歌手を見つけて、真似してみるのが一番良いでしょう。
個人的に物真似は一番良い練習法だと思っていまして、ビブラートだけでなく歌い方も真似してみると良いと思います。
参考
「正しい歌い方を練習し、歌を上達させる方法【私が実証済み】」
「歌が上手くならないのはボイトレばかりしているから【良い声で歌え】」
3つ目が、「幅の大きいビブラート」です。
これは一番難しいです。
というのも音の幅を大きくすることは、元の音程から激しく上下することだからです。
正しい音から大きく上下していると、単純に歌いづらいですよね。
また、このテクニックを多用するジャンルが演歌になります。演歌歌手のビブラートはものすごく深いです。
ポップやロックで、あそこまで深くビブラートをかけてしまうと曲に合わなくなってしまいます。
ですが演歌のリズムでは、非常に深いビブラートが曲にマッチしています。
このようにプロの歌手は曲に合わせてビブラートを使い合わせています。
ビブラートはあくまで歌を表現するためのテクニック
ビブラートの種類の説明から、プロの歌手がジャンルによってビブラートを使い分けていることが理解できたと思います。
曲の中でもいくつものビブラートを使い分けて、歌を表現しているのです。
ですがあくまでもプロは、感情表現の手段としてビブラートを使用しています。歌の上手さを示すために、ビブラートを使っているわけではないのです。
YouTubeなどの動画サイトの普及により、誰でも歌を世界に発信できるようになりました。それ自体はとても良いことだと思います。
ですが自分の歌の上手さを発信することだけを考えて、過剰なテクニックを使っている歌い手が多いのも事実です。
またカラオケの採点機能の普及により、過剰に抑揚をつけたり、無理にビブラートをしたりする人もいます。
歌というのは相手に伝えるためのものであり、自分の上手さを表現するものではありません。
心当たりのある方は、今一度自分の歌を見つめなおしてみましょう。
考えながら歌えばビブラートが過剰になることはないはずです
単にストレス発散のために歌いたいというのであれば、好きに歌って構わないのですが、人に聴かせるための歌を歌いたいのであれば、思考停止で歌うのはすぐにやめた方が良いです。
こんなことを言っていますが、私自身最近まで自分の気持ちのいいように歌っていたので、あまり考えながら歌うということをしていませんでした。
歌う時に何も考えないという人もいるのですが、歌う前だけでなく歌っている最中も次のフレーズは強めに歌おうかとか、ここのビブラートは語尾に軽くかけようと考えながら歌うと今までとは全く違った歌になりますよ。
そして考えながら歌えば絶対にビブラートが過剰になってしまうことはないと思うんですよね。
上手く歌いたいのなら歌詞を理解しましょう
歌う前の準備として大事なのは、歌詞を理解することです。
みなさんは歌詞をじっくりと読んで理解したことはありますかね?
自分の好きな歌で良いので一度じっくりと歌詞を読んで、その歌詞を理解して欲しいのです。
曲調は明るい歌でも歌詞は悲しいものも結構あるのです。
歌詞への理解が不十分だと歌った時に自分の感情が上手く伝わらなくなってしまいますので、歌詞への理解は深めておくようにしましょう。
こんなビブラートはダメ!過剰なビブラート集
最後はちょっとしたおまけです。
私がカラオケに行ったときや、テレビや動画などで気になった歌い方をまとめてみます。
1.採点中のロングトーンで胸を叩く
友人とカラオケに行った時に、いきなりやられてびっくりしました。
その時はカラオケの採点を、私と友人の2人でやっていました。
友人が歌い始めて、最初のロングトーンでいきなり胸を叩き始めたのです。
正直びっくりしました。
友人が歌い終わった後に、胸を叩いていた理由を聞いてい見ると、ビブラートが上手く出せないので胸を叩いて、無理やり機械にビブラートの判定が出るようにしていたとのことです。
私は、「さすがにそれはないんじゃないの~」と内心思いましたが、そこまで採点の点数が大事な人もいるんだなぁと思いました。
2.ロングトーンは全てビブラートをする
上記はかなり多いです。
原因としては、採点機能の普及でしょう。
カラオケの採点ではどの機種でもそうですが、加点基準にロングトーンとビブラートがあります。(他にも抑揚や安定性といった項目もあります)
散々申し上げていますが、ビブラートは、感情表現の手段の一つとして考えるべきです。
ビブラートは確かに聴き手に、心地よさや悲しさなど様々な感情を表現できます。
ですが、ビブラート無しのロングトーンほど真っ直ぐなものはないです。真っ直ぐな感情を伝えるときには、ビブラートは余計です。
ビブラートをつけると、少し柔らかい印象になってしまうからです。
現に、あまりビブラートをしない歌手っていますよね。
あれはあえてビブラートをしないことにより、自分の感情を真っ直ぐに伝えるという、一種のスタイルです。
感情表現の手段として、ビブラートを使用するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
ビブラート一つで、曲の印象はガラッと変わります。
適切にビブラートを使用して自分の歌を表現できるようになりましょう。ビブラートを多用して歌の上手さを誇示しても誰も聞いてくれません。
どうせ歌うなら、人に聴いてもらえる歌を歌えるようになりましょう。
それではまた~