先日、久しぶりにLiSAさん(以下敬称略)の新曲を聴いたのですが、やはり最高でした。
今回は、LiSAがここまで人気なった経緯を考察していこうと思います。
全てはGirls Dead Monster(ガルデモ)から始まった
LiSAの原点と言えば、ガルデモだと思います。
知らない方もいるかもしれないので、説明しておきます。
2010年に、テレビアニメ「Angel Beats!」内のバンド「Girls Dead Monster(ガルデモ)」の、ボーカルとして出演しています。
このアニメは、ゲームブランド「Key」の麻枝准さんという方が、原作と脚本を手掛けています。
この「Key」というゲームブランドについて、少し説明しておきます。
アニメやゲームに詳しい方ならタイトルくらいは、聞いたことがあると思いますが、「CLANNAD(クラナド)」や「リトルバスターズ!」などを、制作しているブランドです。
あまりこのタイトルを聞いても、ピンとこない方は、人気タイトルを輩出しているブランドだと思ってください。
要するに、元々期待度の高い作品だったということです。
その作品で、メジャーデビューを果たせたことは、後々の音楽活動に大いに影響を与えることになります。
ガルデモの曲が全て売れたのは、あるアニメの影響かもしれない
ガルデモ名義でリリースした曲は、ほとんど上位にランクインしていました。
当時はまだそこまで、アニメソングに市民権がなかったのですが、普通にCDショップの最前列に陳列されていたのを覚えています。
もちろんガルデモが売れた理由として、アニメ内のバンドとは思えないほどの、楽曲や演奏・ボーカル陣の、クオリティの高さが挙げられます。
ですが、もう1つ重要な理由があります。
アニメに詳しい方ならわかると思いますが、2010年の4月に「Angel Beats!」は放送されています。
もちろん、ガルデモの曲もこの時期にリリースされています。
2010年の4月といえば、社会現象にもなったアニメがありますよね。
アニメに詳しくない方も、タイトルくらいは聞いたことがあると思います。
そう、「けいおん!」です。
「けいおん!」は、女子高校生ガールズバンド5人の日常を描いた作品です。
このアニメは、全体的にほのぼのしたアニメで、軽音部に所属する女子高校生5人が、バンド活動をしていきます。
ですがアニメ内では、バンド活動よりも女子高校生の日常に、焦点を当てて描かれています。
全体的に緩いアニメですが、当時はこれがものすごくうけました。
アニメのAパートで、場面に全く変化がなく、ずっと部室の中にいるという回もあります。
現在のアニメでは、よくある光景なのですが、それは「けいおん!」による影響が非常に強いです。
「けいおん!」の話で、少しずれてしまいましたが、個人的には「けいおん!」と同時期に放送されていたことは、ガルデモの人気に大きく影響を与えたと思います。
放送されていた当時は、「けいおん!」と「ガルデモ」のCDが、同じところに並べられていました。
同じアニメ作品で、どちらも人気だったので、並列されることが多かったのです。
同じところに並べてあるので、「けいおん!」のCDを買いに来たお客さんに、ガルデモの存在をアピール出来たのだと思います。
事実、当時私も「けいおん!」のCDを買いに行ったときに、隣にガルデモのCDがあったので、なんとなく購入してしまいました。
「けいおん!」がほのぼの系だったのに対して、「ガルデモ」はかなりロック系だったので、お互いに差別化できていました。
差別化できていたので、お互いの客層がかぶらずに、人気アニメになることができました。
その後のアニメタイアップがすべて成功する
ガルデモという、最高の後押しをもらったLiSAは、その後いろいろなアニメとタイアップしていきます。
例えば、テレビアニメ「Fate/Zero」の「oath sign」や「ソードアート・オンライン」の「crossing field」などです。
この曲は2つとも、渡辺翔さんという方が、作詞・作曲をしています。
LiSAのパワフルな歌声と、この2つの楽曲はものすごくマッチしています。
実は、作曲家を見てみると、「Angel Beats!」の脚本を手掛けた、麻枝准さんがガルデモの作曲をしていました。
こうしてみると、作曲家と歌い手というのは、一心同体なのだと思います。
実力のある作曲家と、LiSAのパワフルな歌声がミックスされることで、より楽曲のクオリティが高いものとなっています。
というのも、LiSAの歌っている楽曲を他の歌手が歌っている姿が、あまり想像できないんですよね。
LiSAの歌うために作られた曲という感じがします。
LiSAのための楽曲を作れる作曲家も素晴らしいですし、それを歌いこなすLiSA自身も素晴らしい歌い手ということです。
今後もその歌声を、発信し続けてほしいと思っています。
それでは。